
こんにちは、淡海です。
奥秩父は両神山へ行って参りました。
1914年まで女人禁制だった修験道であり、岩質は鉄より硬い硬度7とされています。
硬さは雄の象徴。
まさに"漢"の山でござます。
八丁峠からの登山道は鎖場が多く、滑落事故が埼玉県最多のコースでバックパッキング向けではございません。
今回は日向大谷からのコースにしました。

13:01
一礼し、俗界とを区画する鳥居をくぐって山道へ入る。

幾度となく沢を渡り歩くコースで清涼感いっぱいです。

14:11
小休止。
おにぎりをひとつ食べる。
序盤はさほどの登りもなく快適に歩けます。

ほどよい湿地帯になっており、苔の具合がよくパラレルワールドへ誘ってくれます。

14:26
見事なケルンを確認。
ケルンとは天然では生じ得ない人工的な石の積み重ねを作ることで、道標を示すものでございます。
風邪のためか咳が止まらずまたもや小休止をとる。

15:17
弘法大師(=空海)が掘り当てた井戸に到達。

勢いよく流れでる聖水を口に含むと......
いやはや! 類い稀なる美味さです。
甘露とはよく申しますが、まさしく甘味が舌の上を転がります。
一概にはいえませんが、私の飲める水の判断材料は、岩に苔が生えていること、カエルなどが住んでいれば間違いなく飲料可です。
山深く入っても造林地帯周辺の水はマユツバであります。

15:46
清滝山荘に到着。

かつては有人小屋でしたが、現在は無人。
立派な小屋です。
ワンゲル部が20人ほど居て小屋周辺のテント場は満員。
天場を求めて周辺をパトロールすることに。

16:13
立ち入り禁止のロープをくぐって、廃道を少し進むとシークレット天場を発見しました。
静かで良い所。

天幕張る。

コーヒーを飲む。
咳が出る。

冷えてきたので、小屋へ戻り薪を少し拝借しました。

19:02
夜。
焚き火で焼いたウインナーを4本食べる。
ウインナーは最初、遠火で中までじっくり熱を通し、湯気が出てきたら火の中に思いっきり突っ込んで、皮がバスッ! っと破れた瞬間にかぶりつくのが一番美味いです。

その後、テントの前室で米を炊く。
麻婆カレーに桃屋の穂先メンマ"やわらぎ"を乗せ、胃袋へかき込む。
そして寝る。
ウトウトし始めた頃に、何やら香ばしい匂いが漂ってきたので起きて見ると、蛾がロウソクの火に突進して燃え尽きておりました。
虫の多い夜。

5:40
起床。
どうやら雲の中に入り込んだ様子です。
風邪が治っている!
何度か風邪の時に天泊したことがありますが、高確率で治ります。
歩行による発汗、寝袋による全身温暖化、大地の力、あらゆる要素が回復へと導きます。
かなり荒療治ではございますが。

ビスケットを2枚食べ、紅茶を飲む。

虫も一緒に飲む!

少し本を読む。

6:41
好天の兆し。
歩き始めます。

鎖場の急登が続く。

まだ続く。

7:31
両神神社に到着。


二匹の犬が、と思いきや実は(山犬=狼)だそうです。
可愛い顔をしています。

最後に踏ん張ると......

8:32
見事な雲海!
視界が頭を突抜けます。

山が呼吸をし、一日が始まります。

唐松尾山と水晶山の間に富士山。
爽快でありました。

下ると、10mはあろうかと思われる岩壁のテッペンから水が湧き出ていました。

まさに今、生まれたての水。
暑さで喉がカラカラだったので、岩に口を擦り付けて飲む。
キンと冷たく美味しい水でしたが、昨日飲んだ弘法の水の甘美味さには勝てませんでした。

10:04
ラーメンを食べる。
昨日、ウインナーを2本残してたので餅と一緒に入れる。
桃屋の穂先メンマ"やわらぎ"を乗せる。
食後、少しストレッチしてまた歩いて下る。

夏は水を浴びながら登るのも良さそうです。

12:20
下りきる。
登山口にある両神山荘。
しばらく休憩していると、家の奥から聞き覚えのあるフレーズが......

出ました!
旅は道連れ世は情け、歩いて行きますどこまでも!
山本譲二! "みちのくひとり旅"!
昼の12時に熱唱です。
そして、この崇高な山の山荘を守る番犬は、

ポンちゃんと、

ポチ。
2匹の狼は精悍な姿でなんとも勇ましいです!

13:09
山荘から2kmほど下ると店が。
やはり田舎の商店はチェックしておきます。
"まさきや商店"さん。

『御免下さい』
古い木とホコリ、洗剤に混じるお菓子の匂い。
風情がございます。
アイスクリームを買いました。
その横に目をやると、

モモタロウなる犬が。
何と! このモモタロウとポチは夫婦でその間の子供がポンちゃん。
訳あってただいま別居中とのことです。
なるほど、犬の社会も複雑でございますな。
遠くを見つめ、どこかしら寂しさを漂わせるモモタロウの表情が印象的でした。
本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。