淡海
こんにちは、淡海(タンカイ)と申します。
山歩き、その道具類や考え方、精神論、野宿の方法、歩行禅から野グソまで「山は登るだけでは無い」事を色々書かせて頂きます。
本業、フリーライターです。

こんにちは、淡海です。
度々足を運ぶ山岳書店へ。
ホコリを愛すコレクターは骨董品を漁り、カビを愛すヴァイナルジャンキーはレコードを掘る。
そして、山岳書を愛す者は......

本を登る!
山岳書探訪は重箱のスミを突くように思われがちですが、実に面白い世界です。
いつでも、どこから読んでも興奮を与えてくれます。

「御免下さい」
本の隙間から、奥に鎮座する店主に話しかけます。
この日は、栗林一路さんの書籍を探しに本をクライムしました。
手はススだらけで、空気は灰色。
にもかかわらず脳は冴えわたり、副腎髄質からアドレナリンがダダ漏れる。
探すことだけに集中する無心の時間が流れます。
「たしか栗林一路さんは、この辺に突き刺した憶えがあるなぁ」
と、ハイタワーの底から1冊抜き取る店主。
ピシュッ!

的中。
天高く積まれた一冊一冊は、店主の頭にすべてインプットされているのです。
ちなみに"中年からの山歩き入門"という平凡なタイトルですが、中身は完全にクレイジーです。
80年作。
「内容は良いのに、タイトルがダメなんだよね」と呟いたので、
私は相づちを打ちました。
800円で大収穫。
それにしてもピサの斜塔よりも絶妙なバランスで、よく崩れずに本が立ってるな、と思いながら足元に目をやると、

軸は"のたり松太郎"と"のぞみウィッチィズ"。
納得。
お会計の時は、さすがに本の隙間からやりとりができないので、一度外へ出てから、勝手口で支払う。

勝手口の横には無造作に置かれたJACKWOLFSKINのザック。
山も仕事も分け隔てなく、運搬という機能だけを優先。
色あせたナイロンには山行と勤労の記憶が刻まれております。

終始、柔らかい口調の店主。
山に登る時もこの格好だそうです。
その後、戦前の登山食の書籍を探すも空振りに終わりました。
山岳書は焦って探したらダメだよ、ゆっくり気長に探すのが楽しい。
と教えてくれました。
今やパソコンがあれば指一本で貴重な本でも手に入る時代ですが、売り手との会話の中から光る物を見つけていくのが本当の買物だ! と思ったりもしました。
iPadの出現で電子書籍が盛り上がりを見せておりますが、本はその重み、装丁も含めて本であります。
最後の一字を読み終わって、ページを閉じる時の読後感、達成感はディスプレイから得られないでしょう。
本は不滅です。
本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。
こんにちは、淡海です。
ドイツで話題の超山岳映画、『アイガー北壁』がいよいよ3月20日から日本公開です。
1936年ベルリンオリンピックの年、ナチス政府がスイスのアイガー北壁を登攀すれば金メダルを授与するといい、それに挑むクライマー達の実話を元にしたハードボイルド作品です。
山が舞台の映画は多いですが、本格的な登攀映画は珍しいのではないでしょうか。
1800mの高さの北壁は岩肌がモロく、天候が変わりやすい為"殺人の壁"と呼ばれ、何人もの犠牲者を出してきたマーダーウォール。
脇汗が止まらない映画となりそうです。
映画の内容以外にも、クラシックな登山用具も見物だと思います。
これはぜひとも映画館の大画面で堪能したいであります。
どうせなら館内を−20℃くらいに設定して、座席をザイルで固定し、ポップコーンではなく、携帯行動食を食べながら観賞できれば良いのですが。
カンフー映画を観た小学生以上に高揚することでしょう。