淡海
こんにちは、淡海(タンカイ)と申します。
山歩き、その道具類や考え方、精神論、野宿の方法、歩行禅から野グソまで「山は登るだけでは無い」事を色々書かせて頂きます。
本業、フリーライターです。

こんにちは、淡海ランドへようこそ!
本日のお話は......
せーのっ、紅茶!!
失礼致しました。
春を前に浮かれてるワケではございません。
本日は紅茶のお話です。
ティーバック入りの紅茶やペーパードリップ式のコーヒーは山向きではありません。
テイストはよろしゅうございますが、頂いたあとのゴミが面倒臭いのです。
特にドリップした後のコーヒーカスは、時間が経つとプラスティック袋の中で異臭を放ちます。
よって顆粒のモノをチョイスするのがスマートであります。
私はコーヒーホリックですが、山中では同じくらい紅茶も飲みます。
コーヒーは粉コーヒーが多数ありますが、紅茶はなかなか良品がありません。
しかし、ひとつあります。
この日東紅茶の"ヒマラヤンシェルパティー"は電撃美味しい山紅茶と断言できるでしょう。
顆粒タイプの紅茶の中に、粉末ワインが混ぜ込まれているマウンテンドリンコ!
シェルパとは主にヒマラヤ登山の案内人を指す言葉で、シャルパ達が疲れを癒す為に好んで飲んだ紅茶とワインの混合液をシェルパティーと呼びます。
私はこの紅茶を山中で初めて頂いた時は、美味さにカップまで舐め回してしまいました。
舌の上を転がりながら咽頭へと急ぐ液体は、甘さと渋みがクロスフェードされ、芳醇なるブドウの香りが鼻腔をエンハンサー。
鼻毛達は体験したことのないスイーツスモッグに戸惑いを感じながらも、ゆっくりと立ち上がり、両サイドガッチリ握手!カーン!カーン!!カーン!!!
この紅茶は一時期生産中止となり、市場から姿を消しましたが、熱望するヒマラヤンシェルパティーファンからのエールに応えて再発しました。
日東紅茶に問い合わせましたところ、一部ダイソーの店舗と電話注文のみでしか入手できない希少な紅茶となっているようです。
奥様、桜ほころぶこれからの季節、近所のオバハン達と山紅茶でもいかがでございましょうか。

1953年、エベレストの人類初登頂を達成した登山家エドモンド・ヒラリー(右)と伝説のシェルパ、テンジン・ノルゲイ(左)
本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。

こんにちは、淡海です。
大菩薩峠。
善人、悪人、自分が寝た女......
すべて関係なく斬ってx斬ってx斬りまくるクレイジー侍、机龍之介の物語。
そんな孤高の剣士を描く舞台となった大菩薩峠に出向いてきました。
厳冬期の風雪ビバーク、白い無音の世界で自分と戦う山行記。
では、ない!
軟弱にも山小屋で温々と過ごしたナマクラ山歩きでありました。
何でって寒いもん!

10:06
中央本線、山梨県甲州市にある塩山駅からバスで30分。
大菩薩登山道へ到着。
気温は0℃ぐらいです。
パンを少しかじって出発しました。

10:22
民家の庭先で水が流れ出てたので、お願いして少し分けて頂きました。
ここ大菩薩の名水はミネラルウォーターとして販売されるほどで、まろやかな軟水でございます。
雪解けの水は甘露の味。

11:01
丸川峠分岐を越えて、雪道を進む。
積雪はそれなりにありますが、凍ってなかったのでアイゼンは無用でした。
どんよりと曇り空。

11:32
千石橋を越えると、千石茶屋。
現在は廃墟と化しています。

12:19
上日川峠まで登りが続く。
雪もだんだんと深くなってきて、吹き溜まりでは30〜40cmでした。
キットカットを食べて歩く。
冬場は特に感じられるのですが、チョコレートはエネルギーというよりも、保温材としての役割が強いです。
一枚食べただけでも、少し胃の辺りが温もります。

13:20
山小屋、長兵衛に到着。
小屋に人の気配がなかったので、軒先で昼飯にします。
鹿、鳴いてました。

13:24
昼でマイナス7℃。
日本海側と東北方面に寒波が来てるとラジオが伝えていました。
少なからず、ここ山梨でも影響があるようで、しばしば突風が吹きます。
今夜は冷えそうですな。

13:27
昼飯の支度をするため、水を用意しようと思ったら、蓋が凍り付いて空かない。
指先もかじかんで困る。
バーナーで蓋を炙ったりして何とか空く。
氷から湯を沸かします。

14:02
チャルメラと自宅から持参したおにぎりの昼食。
ブオッ! と吹き付ける寒風は、瞬く間におにぎりを冷たく固めます。
ラーメンにはモチと、その上に乗っかってるモノは......

桃屋のエクスペディションキラーフード、穂先メンマ"やわらぎ"。
灯台下暗し!
こんな身近に山岳食最高水準の食品があるとは、誠に盲点でした宣言。
ラーメンよし、ご飯のおかずよし、酒のツマミよし。
誰とでも仲良くできる"やわらぎ"君。
困ったら必ずどうにかしてくれます"やわらぎ"君。
ビンだとさすがにヘヴィ&バルキーだったので、"やわらぎ"を効率よく運べるコンテナケースをただいま物色中。
風と戦いながら昼食をしていると、突然、山小屋のドアが開き、
『何でそんな所で食ってんの?』
と宿主に言われました。
本日の宿、長兵衛に入る。

14:53
吹き抜けの作りの建物には暖炉もあり、築15年とは思えないほど綺麗でした。
素泊まりで4200円。
酩酊状態の単独行者が居ました。
たまには山小屋泊もよろしゅうございます。
昼寝する。

19:18
お風呂もあったのですが、水道管が凍ってお湯が出ないとのことだったので諦める。
無心で薪をくべる夜。
焚き火とまた違った風情で、なかなか楽しいものです。

20:02
暖炉の前で晩飯を作ります。

はんぺん。

ステーキ。

ガーリックライス。

21:49
満腹!寝る!

6:50
紫色の朝。
あれだけ激しかった風は治まりました。

7:22
朝飯、食べる。
スコット・ベーコン、コーンポタージュ・ザ・ジャイアント、タイガー・ジェット・パン、そしてご存知セブンイレブンのポテ・サラムステッド。
食後は歯ブラシでハクソー・ジム・ドゥガンしました。

8:21
快晴、出発。

9:11
唐松尾根を登り、雷岩を経て、親不知ノ頭に下る予定でしたが、時間的制約を計算し、直接大菩薩峠を目指します。
夏と冬では日照時間の差が3〜4時間ありますので、行動可能時間もかなり変わります。
冬期は遅くても16時頃には目的地に到着する必要があります。
途中、富士見山荘横を通る。
ここもなかなか良さそうな小屋です。

9:46
富士山。

10:18
日が射すと、暖かいです。

10:45
天下の名峠、大菩薩峠に到着。
稜線は風が吹き上げてきました。

左奥に見えるのは雲取山。

西側は連なるアルプス連峰。
大菩薩峠には介山荘という小屋があるのですが、ここは日の出、日の入り、夜景と一カ所からすべて綺麗に見えるスポットです。
夏には良さそうでございます。


11:02
寒さにはグルーヴィードリンク、ホットチョコレート。
パンを少しとカロリーメイト(メープル味)を食べる。
大菩薩嶺には登ることもなく、下山することにしました。
今度はテントを担いでまた来ようと思います。

13:34
帰り道にライフルを背負ったハンターとすれ違う。
最近、どこの山でも鹿狩りが激しいです。
増え過ぎて、森林被害が深刻なのだとか。
それにしても、獲物を探す男の目というものは鋭いでございます。

13:47
甲州市交流保養センター、大菩薩の湯へピットインする。
身体を温めます。

14:46
温まり過ぎたので、ソフトクリームでクールダウンしました。

15:20
帰りのバスは大半が登山者。
皆さんお疲れのようで、静かにお休みでした。
本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。

ピー、、ガガガ...
こんにちは、淡海です。
本日はラジオについてです。
最近は携帯電話の電波受信エリアもかなり広がってきたみたいで、山中でも電波の届く所は多いようです。
遭難しても電話をかけて救助されるケースが少なくないと聞きます。
しかし、しかしでございます。
日常の通信ツールを山へ持ち込むのは、自前のスキンを持ってトルコ風呂に入るのと同じです。
全然違いますが。
確かに携帯電話を使ってリアルタイムに天気予報を調べたり、登山ルートを検索、なんてのもできて便利かも知れません。
ただ、そこからロマンが消え去ります。
予想がつかない状況だからこそ、冒険というものが生まれるのではないでしょうか。
私は、登山口に着き、山に入る前に携帯電話の電源を落とし、財布とともにザックへしまう瞬間に快感を得ます。
お金が支配しなくなる気持ち良さと、ハイパーな情報を分断する爽快感。
余分なものを削ぎ落とすほど、人間になれます。
そうは言っても、最小限の情報は必要になるので、ラジオが活躍します。
主に天気予報がメインで、NHKラジオ第一放送では毎時55分から天気予報があると決まっています。
ラジオの天気予報を聴いて立てた行動予定が、見事に的中した時はダブルピースで山を駆け上がってしまいます。
他に音楽番組、落語・漫才など、ラジオならではの濃いエキスが楽しめる放送も楽しみのひとつです。
ところで、ipodというものは、好きな曲をあんなに詰め込めるのに、それに比例して楽曲の感動が薄れてしまうと感じるのは私だけでしょうか?
いつでも取り出せる膨大な曲をいざ手元に置いてしまうと、聴かなくなってしまう気がします。
同じ曲でもラジオで不意に流されると、かなりテンションが上がります。
ここにも予想がつかない展開というロマンが存在します。
面白いことに入る山によってラジオのマッチングが違います。
剣岳などの鋭角な岩場の山では、ロウとハイがパシッと締まったシャキシャキのFMが合います。
一方、里山などの丸みを帯びたシルエットの山は中音がモッコリしたAMのほうが風情がおます。
ぜひ、テントの中で山に合った放送局を探してみて下さい。
何を言いたいのか分からなくなってきたので、今日はこのへんにしておきます。
あとはラジオを流しながら歩くと、熊除けになると言われております。
最後に私の通信兵達を......
【SONY】SRF-R633V 左 (数値化電波通信兵)
ICF-T46 右 (連続電波通信兵)

左はデジタルで受信精度と音質が良いのですが、バッテリーが弱い短距離タイプ。
右はアナログダイヤル式で少し電波は悪けど、バッテリーが130時間持つ長距離ランナーです。
山行期間によって使い分けており、どちらも可愛い相棒達であります。
本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。