淡海
こんにちは、淡海(タンカイ)と申します。
山歩き、その道具類や考え方、精神論、野宿の方法、歩行禅から野グソまで「山は登るだけでは無い」事を色々書かせて頂きます。
本業、フリーライターです。

こんにちは、淡海です。
今回は"野糞作法"をお送りしようと思っていたのですが、大晦日にそのような話は品性に欠く行為だと判断したのでやめました。
今年一年、山行の無事に感謝し、奥多摩は雲取山へ山納めをして参りました。

10:04
歩行開始。
一泊なので荷重は12〜13kgほどです。
ルートは奥多摩川湖側の鴨沢から。
この道は、今年3度目ですっかり熟知しました。
快晴。

10:27
途中の水場で休憩。
流れ出た水が周りに飛び散って氷になっています。

一滴、一滴、積み重なって上方へ氷が伸びています。
少しずつ積み重なり、素晴らしいものが形成されるのは万物に共通する事柄と感じながら、自分に足りない部分だと戒めました。

小腹が空いたので、日清のカップヌードルを食べる。
カップを省いた圧縮型のカップヌードルはゴミやかさ張りがクリア出来るので山用に良いです。

12:42
崩落箇所の橋を通る。

13:51
七ツ石山への分岐点、マムシ岩で食事をとる。
ベーグルとチーズ、コーヒーの簡単な昼食。
Bagel & BagelのベーグルはPrimusのコッフェル、Litech Kettle Panに寸分の隙も無いほどジャストサイズで気持ち良く焼けます。

14:32
ブナ坂を過ぎるとほぼ平坦な道。
1700m付近はまだ雪がほとんどありませんでした。
今回は必死こいて歩く縦走ではないので、早いけどここらで天泊地選定。
【MSR】 Fling (一枚布蒲鉾天幕元帥)
【機動戦士ガンダム】 ザクレロ

今回の天幕はMSRのFlingです。
通称ザクレロです。
MSRのテントはHubba Hubbaがダントツ人気でよく見かけますが、居住性が全然良くありませんでした。
私は圧倒的にこの変形カマボコ型のFlingを溺愛しています。
1.4kgという軽さにも関わらず、大人2人と子供1人ぐらいなら寝れるほど居住空間は広いです。
シングルウォールですが、そこまで深刻な結露に悩まされたことはありません。
何より、このまま離陸しそうな戦闘スタイルジェットシルエットが最高です。
お尻の部分に換気用のメッシュがあるのですが、蓋を全開、半開けとシチュエーションによって空気量を調節できるようにマジックテープでカスタムしました。

15:41
天場から5分ほど下った所で水を採取。

富士山。

空気も澄んでいて、綺麗な日の入りにしばし心を奪われました。
はぁぁん...エロティックな夜空。
テントに戻って本を読みながら2時間ほど仮眠。

19:11
晩飯はインドカリーと納豆汁、セブンイレブンのポテトサラダを食しました。
やはりセブンイレブンのポテトサラダは裏切らない味。
安定感バツグンフードです。

食後はソウルフルなパッケージのLynch社ホットチョコレートを飲む。
マシュマロ入りとマシュマロなし、どちらも同じ値段だったので迷わずマシュマロ入りを購入しました。
歯茎が浮くほどの甘さは身体を温めてくれます。

20:17
ラジオを聴く。

22:39
寝る。
冬は凍結防止のために水とガス缶はシュラフとシュラフカバーの間に入れて寝ます。
シングルウォールテントの場合、結露の懸念がありますので、シュラフカバーは必須です。
明け方で-7℃ぐらいでしたが、マットを2枚使いしていたので底冷えがなく、安眠できました。
夜中に鹿が近くまできており、木をガサガサと削っていたのでうるさかったです。

7:02
朝。

寒かったのでなかなかシュラフから出る気がせず。
粉ミルクに砂糖をたっぷり入れて飲む。

食べたら野グソをする。
お尻が冷たい!

8:00
朝食はチャルメラを食べる。
モチを6枚入れました。

8:45
雲取山へ向けて出発です。
奥に見えるのは日本アルプスの山々。

9:38
小雲取山を経て雲取山へ。

岩の上を見上げると仏様。
雲取山荘の主人であった"カマ仙人"こと富田治三郎氏が祀られている岩場。
その恐ろしき風防と山を愛する心、強靭な山歩力は伝説として今でも語り継がれています。

その先には私も大ファンの登山人、田部重治先生のレリーフ。

13:30
雲取山山頂付近をブラブラ歩いて昼食。
フリーズドライのペペロンチーノとコーンポタージュ、そしてコンビーフをベーグルに挟んで食べました。

コンビーフは何と!100円ショップで真空パック入りを発見しました!
コンビーフは好きだったのですが、缶詰が余分な重量だったので仕方なく諦めていました。
パック入りのコンビーフは山の食生活を変える新時代を築き上げることでしょう。
今年は奥多摩に魅せられ、幾度となく通った一年でした。
来年は八ヶ岳を中心に山行を実行しようと思います。
最近は山ブームとやらで軽装備の若い人をたくさん見かけます。
過信せず、危険ならば戻るという勇気をもって安全な山歩きで楽しんで下さい!
それではどうぞよいお年をお過ごし下さい。
来年も山への飽くなき探求を続けて参ります。
よろしくお願い致します。

こんにちは、淡海です。
本日は野外行動の真骨頂、野グソについてです。
お食事中の方は気分を害する恐れがありますので、遠慮されたほうが良い内容です。
普段の生活においては、ご家庭に便所もございますし、コンビニや公衆トイレも多数ありますので脱糞に関して苦労することはまず無いと思われます。
当たり前ですが、山中ではよほど整備された場所でない限り、まずトイレがありません。
排泄手段は野グソということになります。
林業のオッサンも、虫取り少年も、会社の社長も、山に覚醒した元グラビアアイドルも、山では全員まとめて野グソなのです!
フォアグラを喰っても、生ゴミからかき出した残飯を喰っても、出る時は全部まとめてウンコなのです!
ここに真の平等を感じずには居られません。
ほぼ完全に水洗化してしまった現在ではウンコに対してのリアル感が損なわれました。
排泄されたウンコは数秒目に留まるだけで水に流され、タッチ&ゴーで下水処理施設へ飛び立ちます。
最近では飼い主のマナーが向上し、犬のクソすら道端で見かけません。
小さい頃は"ウンコ"という言葉であんなに盛り上がったのに、大人になって社会に出ると恥ずかしい言葉となってしまうようです。
食べた物を排泄し、また自然に還るというサイクルの構図が失われ、ウンコはアンタッチャブルな存在となっています。
1.植物が光合成によって無機物から有機物を作り出す。
2.植物が作った有機物とそれを食べた動物を人間が食べる。
3.すべての有機物(動植物とその排泄物)を土中のバクテリアが無機物に分解。
これらの繰り返しで生命が循環しています。
1と2までは日常生活で体験していますが、3に関して知らぬ顔というのはどういうことか!
動物として生きている以上、向き合わなければならない事実ではないでしょうか。
出したモノを直接自然に還す野グソには少なからずその実感を得ることができます。
日に日に現実感が失われていく現代にとって野グソは地球を守る最終手段なのではないか!とさえ思います。
案ずるより産むが易し(プリッ)。
実際に体験するのが一番なのですが、次回は茶道よりも厳粛な野グソの作法について詳細に記させて頂きます。
本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。

こんにちは、淡海です。
今回は野宿塾です。
私の場合、山へ入るのは頂上を目指すワケでもなく、良い空気を吸ってリフレッシュしたいワケでもなく、神仏・宇宙と交信するワケでもありません。
ただ、気に入ったシチュエーションで野宿して飯を喰い、野グソがしたいからです。
マウンテン・ジャンキーに成り下がり、何だかんだで山へ行けない日が続くと欲求不満になります。
そういった場合は近くで野宿して代行行為をしてやります。
山が本番、近所での野宿はマスターベイト。
萎えて男も意志をもて!
先日、多摩川まで自転車で出向き、野宿塾生2人と都市野営してきました。
私が教師ということではなく、私も塾生の1人で教えてくれる先生は"地球"です。

19:32
ザックに野宿道具を放り込んで自転車でデッパツ。
気温は10℃くらいでまずまずです。
途中、祖師谷のスーパーで食料調達。
行ったことない町を野宿道具担いで通るのは最高です。
多摩川に照準を絞って向かってますが、別に行く途中で調子の良い公園なんかがあるとそこに泊まっても構わないです。
道具を持つことによって"どこにでも泊まれる自分"が完成すると、根拠のない自信が湧いてきます。

21:20
多摩川、宇奈根公園に到着。
20分ぐらいかけて野宿地選定を行ないました。
私は町中での野宿地選定には自信があります。
感覚的な"偽・風水"も去ることながら、その町に住むオッサンの品格、ヤンキーの数、オバハンの閉経時期など膨大なデータを解析し、脳内ダウジングを行ないます。
意外とウルサくなかったので、東名高速下に決定。
ヘッドライトを装着して鍋の準備を致します。

21:35
ポーターが鍋と家庭用がスコンロを担いで来てくれました。
鍋と家庭用ガスコンロなんて山では重量の面で考えられないですが、都市野営ならクリアできます。
食料運搬班が運び込んだ昆布と鶏肉でダシを抽出する。
ライトはBlack DiamondのOrbitです。

21:46
鍋が炊きあがるまでの間、私はステーキをこしらえました。
塩胡椒で味付けをしてガーリックとローズマリーで仕上げる。
口に放り込んだ瞬間3人顔を見合わせて、
『む......』
とだけ頷きました。
火器はMSR Wind Pro。
この器具は日本のガス検が通らず、輸入販売できないシロモノです。

22:12
水炊き完成。
少し風もあったので、家庭用ガスコンロではやや時間がかかりました。
豆腐、油あげ、えのき、椎茸、葱......
それぞれシェラカップの銀碗にすくい、口に具を放り込んで汁をすする。
『む......』
頷きました。

23:18
完全に食す。

23:25
もちろん、油のこびり付いたフライパンは熱湯で綺麗に洗いました。
今回は雑炊があったのでこしらえませんでしたが、ステーキのあとは残った肉汁でガーリックライスを作るのがよろしゅうございます。
こびり付いた油分を米がキレイに拭い取ってくれるので、あとでフライパンを洗う手間が省けて時間が短縮できます。

23:32
どうもまだ腹に空洞があったので餅を焼きました。

23:44
焼いた餅を入れて、風呂釜をパイプユニッシュで洗浄した汚水ライクなおしるこを食べる。
見た目はドブですが、味は格別でした。

00:16
喰ったら寝ます。
一応、タープを持って来てたのですが、東名高速道路という国産の立派なタープがあるのでそのまま寝袋に入ってゴロリと横になる。
静かな夜。
各々何をするワケでもなく酔った者はそのままイビキをかいて寝、ラジオを聴きながらウトウトする者もおり、といった感じです。
私は読書をしました。
やはり、外で寝袋に入って読む本が一番楽しい。
山や野宿の時に読む本は、山の本や冒険物を!と言いたいところですが、実はこれが興醒めして面白くないのです。
そういった類いの本は普段の生活で野に思いをはせて読むのが良いと思われます。
野外では山や自然とかけ離れた書物を読むほうが、自分的にしっくりきます。
河内家菊水丸の『日本一あぶない音楽』を読む。

6:32
起床。

目が覚めると一瞬、『ここはどこだ!?』と思ってしまいました。

穏やかに流れる多摩川。

7:38
別にコレと言ってやることも無いので帰る。
地面を来た時と同じ状態に戻し、音も無く去る。

朝から野球だのサッカーだのジョギングだのとスポーツマン達が宇奈根公園に集まってました。
何が?というワケではありませんが、勉強になりました。
自然科学やフィールドワークなどの情報書籍は多数ありますが、そんなモノを読んで知識を得るより、一泊の野宿のほうがはるかに大きな実りをもたらしてくれます。
町の中に極めて小さな居住空間を求め、一夜の宿りを得る野宿塾は今後も発展し続けます。

9:05
マクドナルドへ。
朝食は特に作る気もしなかったので、モーニングはマクドナルドで、と決めておりました。
ホットケーキセットを頂く。
昔、マクドナルドの裏メニューでホットケーキとソーセージがセットになった"ホットケーキ&ソーセージ"なる物が存在していたのですが、いつぞや姿を消してしまいました。
これは山での行動食でも言えることですが、甘い食べ物を食べていると塩気をかじりたくなるものです。
チョコを食べてるとミックスナッツが食べたくなります。
それを見事に朝食に具現化した電撃モーニングメニューを消し去るとは!!!
『あのメニューはもう無くなりました』
と聞いた時、強く噛んだ唇と固く握り込んだ拳の指先からは血がにじんでいました。
せめてセットに付いてくる、おイモさんは入らないので復活して欲しいです。

"クォーターパウンダー大好評です"、NO!!
"コーヒーメニューが豊富になります"、NO!!
日本人のアメリ感朝食に対するあこがれのイメージを視野に入れた提案があってこそキング・オブ・ハンバーガーなのである!
最後に、今回の仲間を......
DANA DESIN 【Racer X】 (音速運搬上等兵曹)


一応、タープにGoliteのLair1を持って行ってましたが、必要が無かったので使いませんでした。
持ち込む容量にも余裕があったのでCrazy Creekの座椅子、HexaLiteを持って行きました。
担ぎはDANA DESIGNのRacer X。
トレイルランニングなんかで使うモデルでスピード感がバツグンのザックです。
蛍光色とロゴが反射板になっているので、主に自転車の時に活用しています。
荷室と背負子を分離できるので、袋の大きさで容量を変えることが可能でございます。
山へ行くには寒いし、ちょっと......
という方はぜひ近場で野宿を楽しんでみてはいかがでしょうか。
本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。