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山行革命
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淡海
こんにちは、淡海(タンカイ)と申します。
山歩き、その道具類や考え方、精神論、野宿の方法、歩行禅から野グソまで「山は登るだけでは無い」事を色々書かせて頂きます。
本業、フリーライターです。

第五十九話 「南八ヶ岳〜前編〜」

10/08/27

IMG_9163.jpg男なら起ってゆけ

女はただ寝て待て

頭より素肌で感じる山歩き


こんにちは、淡海です。
今回は南八ヶ岳です。

中央本線を乗り継ぎ、標高790mの茅野駅で下車。
駅前のスーパーで物色しつつ、食料の最終チェックを終えバスに乗り込みました。
朝食にスーパーのおばさんが握ったシソオニギリを買って食べました。
バスは満席で全員登山者。
1時間ほどで美濃戸に到着。

IMG_9022.jpg11:02
赤岳山荘前にて靴の紐を締め、ザックのフィッティングを調節します。

IMG_9027.jpg歩き始めてすぐにカモシカが横切る。

IMG_9025.jpg11:32
美濃戸山荘で水を1.5リットル補給。
八ヶ岳は水場が多く、適度に山荘が点在しているので、飲料分だけ持ち歩けば十分です。

IMG_9023.jpgトマトは1つ100円。
持って行きたかったですが、潰れそうだったのでパスしました。

IMG_9032.jpg苔に覆われた静かな登山道。
スタート地点からそこそこ標高がある為か、空気はヒンヤリと冷たいです。
荷物がまだ体に馴染まず、息が少しあがる。

IMG_9043.jpg12:19
川原で最初の休憩をとる。

IMG_9039.jpgもちろんWalkersを持ってきているので1本食べる。

IMG_9035.jpg今回は新たにHoney Roasted Peanutsを導入しました。

planters-honey-roasted-pean.jpgナッツは登山行動食の定番ですが、日本製のピーナッツはどうも酒のアテ的な位置を確保しており、食べ続けると"豆酔い"してしまいます。
この舶来のピーナッツは塩が濃いので、普段あまり食べ過ぎると体に悪そうですが、汗とともに塩分を損失してしまう山では効果的ではないかと思われます。
加えてハチミツの甘味があるので糖分も同時に吸収でき、エネルギーの生成には無駄がないのではと勝手に判断しました。

IMG_9048.jpgチューバッカのようにフサフサな苔を肌に感じながら進む。
途中、北沢と南沢の分岐点に差しかかりました。
北沢ルートを選ぶ。

IMG_9055.jpg13:11
横岳、硫黄岳が見えてきました。
ガスに覆われています。

IMG_9057.jpg沢に沿って進む。
沢の岩肌は赤褐色で水が赤く見えます。

IMG_9060.jpg苔も色素を吸ったのでしょうか、紫色の部分もあり浮き世離れした地形であります。

IMG_9062.jpg沢を抜けると山道歩きです。
歩き始めてからほとんど登りがなく、奥へ奥へと進む道が続きます。

IMG_9064.jpg13:21
赤岳鉱泉に到着。
ここを基地にして登る人も多いようで、いくつかテントが張られていました。
岩登りの訓練もできるようです。

IMG_9071.jpgここで休憩とし、ラーメンを作る。
パッキングのし易さがバツグンであるマルタイ棒ラーメンに薫製タマゴを入れる。
薫製タマゴはある程度日保ちするので、大いに助かります。
焼豚のブロックも持ってきたのでナイフで切り、2つ入れました。

男はナイフで肉塊を削ぎ、口に入れるのがダンディズムの象徴ともいえます。
私はオカマなので、小指を立てながら薄く切り、ラーメンの汁が飛び跳ねてアツッ! ってならないようにそっと鍋に入れます。

IMG_9072.jpg食べ終えると本日のベースキャンプである行者小屋を目指す。
予想外の登りが続きます。

IMG_9073.jpgあと10分。

IMG_9078.jpg15:20
行者小屋に到着。
ここは八ヶ岳最高峰である赤岳に近い為、テント村が繰り広げられていました。
Tシャツでは寒いので一枚羽織る。

IMG_9083.jpg見上げると赤岳がそびえる。
赤く剥き出す山肌に興奮をおぼえます。

IMG_9074.jpg本日の行動は終了です。
かつての野宿塾同士とここで待ち合わせをしているので、とりあえず天幕を張る。

IMG_9075.jpgたいして歩いてもない1日でしたが、テントで横になる。
前ノリして硫黄岳、横岳を歩いてきた塾生達が行者小屋へ着いたのは17時前。
ガスで視界がホワイトアウトしてたとのこと。
確かにガスが多く、天候が回復するのを祈ります。

IMG_9107.jpg夜は3人林の中にテントを張り、晩ご飯を食べました。
小雨がパラついていましたが、久しぶりにゆっくり交わす友との会話は充実した時間でした。

IMG_9094.jpg今回もカルビとニンニクの芽を持って来てたので、ご飯と一緒に炒める。
シャキシャキしたニンニクの芽の食感と、甘味のあるカルビの脂身が美味い。
ダウンベストを装備に加えてましたが、それでも寒い。

IMG_9103.jpg20:42
本日は疲れるほど歩いてなかったので、あまり眠くない。
2人は疲れたのかすぐにイビキをあげる。
寝袋に潜り込み、本を読んでラジオを聴く。
シトシトとだけ響く静寂の夜でした。

IMG_9126.jpg6:05
翌朝。
天気がよくない。
時折バタバタと雨がテントのフライシートをたたく。
雨の中、早朝から赤岳アタックに挑んだ人が居たようですが、引き返してきていました。
上のほうは、掴んだ岩から指がはがされそうなほどの突風とのこと。
山小屋の方も、今日はやめたほうが良いと言う。
残念。
あきらめてもう一日ここで待機することにしました。
塾生2人は今日で下山する。
気をつけてと別れ、また独りになる。
雨だし辺りを散歩することもできない。
周りも同じような境遇の山屋がウロウロして時間を持て余している。
私はテントで一日過ごすと決めました。
テントは大好きだから、まったく苦ではないです。

IMG_9117.jpg7:42
とりあえず、オニオンスープにパンを浮かべた朝食。
食後、本を読む。

IMG_9140.jpg14:18
また、ラーメンを食べる。
クリームチーズを入れ、味に変化をつけました。
これは大正解で美味かったです。
食後、本を読む。

IMG_9138.jpg20:12
トマトとガーリックのペンネと野菜味噌汁。
排泄以外動いてないけど、腹は減る。
食後、本を読む。

IMG_9108.jpg夜中、フライシートが老朽化の為か、加水分解してジップが剥がれる。
応急処置するにも湿気でベタベタなのでどうにもできませんでした。

IMG_9099.jpg23:08
就寝。
食べて本を読み、クソと小便をしただけの一日が終わりました。
おかげで体力はフル充電される。
夜も雨、時折豪雨。
明日は何が何でも登りたいので晴れてくれと祈りつつ眠りました。


後編へ続く。

第五十八話 「丹沢主脈縦走〜後編〜」

10/08/09

IMG_8796.jpgこんにちは、淡海です。
「丹沢主脈縦走路〜後編〜」をお送りします。

日の入りまでの時間が迫り、水がない。
困ったので尊仏山荘の主人を訪ねてみました。
"尊仏"というぐらいだから、さぞかしヘンクツそうな親父さんを想像していたのですが、意外に若くてオープンマインドな方でした。

「御免下さい。すいません、この先を下った所の水場は枯れてるって聞いたのですが...」

『いや、ガンガン出てるよ』

「ええ!?」

『テント泊でしょ? 一応、丹沢はテント泊禁止だからコソっとね』

「はい」

『本当は丹沢もテントを解禁にしなきゃダメなんだよ。テントじゃないと若い人もなかなか来ないしね。自分も山へ行く時は絶対テントだもん。わざわざ山へ行って建物の中に泊まる必要ないでしょ? 行政のバカはそんなの分かってないんだよな』

「はぁ...」

『とりあえず荷物はここに置いといていいから谷を下って水を汲んでくれば?それからこの先の竜ヶ馬場でテント張るといいよ、眺め最高だし』

山荘の主人にもかかわらず、天幕指示者。
"山で遊ぶ"ということの神髄と行政に対する小さなアナーキズムが僕のハートを打ち抜きました。

IMG_8794.jpg水場まで20分ほど下る。
勢いよく流れ出る清水。

IMG_8795.jpg満充電。
水さえあれば怖いものはありません。

IMG_8798.jpg18:32
丹沢は崩壊している道も多いです。
竜ヶ馬場へ向かう。

IMG_8799.jpg18:42
富士山を横目に急ぐ。

IMG_8818.jpg夕日に向かって歩く!

IMG_8826.jpg夕日の射す金色のトレイルは涼しい風が吹き抜けます。

IMG_8827.jpg19:07
西に太陽が沈む頃に竜ヶ馬場に到着。

IMG_8833.jpg3分ごとに空が7色に変化する。
なるほど、素晴らしい天場です。

IMG_8886.jpg本日はネオンに抱かれて眠ります。
苦労して手に入れた夜景は銀河のようです。

IMG_8840.jpg21:15
カルビとニンニクの芽を炒める。

IMG_8849.jpg米が炊きあがったのでそれを丼にする。

IMG_8856.jpg残ったご飯にチゲスープを入れてクッパにする。
気を失うまで食べる!食べる!食べる!
山では胃液が出そうなまでに腹をすかせて、胃がバーストするまで食べるのが気持ちヨイです。
むさぼり、野獣であれ。

IMG_8873.jpg22:41
食べたら泥のように眠る。
歩く、食う、寝る。
シンプルな行動にこそ"生"の実感があります。

IMG_8887.jpg7:02
起床。

IMG_8890.jpg起きても食べる手を休めてはいけない!
ポルチオクルミパン、イマラチオソーセージ、アクメチーズにシーメールリンゴ、そしてカムショットミルクを飲む。

IMG_8894.jpg虫も一緒に飲む!

食べたら食器を洗う。
キャンプ場などでは洗剤でガシガシこすって洗ってる人をよく見ますが、そのような必要はございません。
食べた後は少量の水を鍋で沸騰させ、まだ熱いうちにサッとチリ紙で拭います。
これでほとんど取れます。
その前に食べ残しの米粒やカスは味噌汁などを入れ、こそいで出来るだけキレイに食べて汚れを最小限に止めることが必要であります。
ぶっかけご飯は下品とされていますが、山では紳士的な作法です。

IMG_8902.jpg8:29
食べたら歩き始める。
靴は一心同体。
ザックは同行二人。
2日目になると野外道具の相棒達は体の一部と化す。
道具は便利な部分を褒めたたえ、欠点は頭を使って補う。
何でもスイッチひとつで済んでしまう時代ですが、それでは発想が腐ってしまうように感じます。
手間や苦労も楽しいものでございますよ。

IMG_8914.jpg丹沢山までグングン歩く。
山頂はそのままスルーする。

IMG_8919.jpgアップダウンがひたすら続く。
1日目はネタネタな汗が出ますが、2日目になると日頃の不摂生が流れ出たのかシャバシャバの水のような汗になります。

IMG_8924.jpgガスがかなり出てくる。

IMG_8926.jpg11:52
神奈川県最高峰、蛭(ヒル)ヶ岳にある蛭ヶ岳山荘。
さすがヒルの巣窟だけあるネーミングです。

IMG_8928.jpgここでピスタチオとチョコを食べて小休止する。
耳鳴りするほど虫が多い。

丹沢はヘルメットを被り、腰にロープとカラビナをいっぱいブラさげ、足袋のようなフラットソールの靴を履いた"沢屋"ともよく出会います。
"沢屋"とは沢登りを愛する人達の俗称です。
沢や滝をひたすらよじ登り、主に川原でタープにて寝泊まりしています。
"沢屋"に対し、山をやる人のことを"山屋"といいます。

一概にはいえませんが、"沢屋"と"山屋"はちょっぴりライバル心を持っているように見受けられます。
"沢屋"は、『ああ、山屋のヤツか』と鼻で笑うし、
"山屋"は、『なんだ、沢屋か』と下に見ます。
そんなもんどっちでもええやんけ、と思いますが、このVSな感じが私は何とも好きであります。
お互いポリシーを持って山に挑んでいるのでしょう。

IMG_8929.jpg蛭ヶ岳を越えてひたすらブナ林を歩く。
原小屋平に水場があるようなので、そこを天場に定める。

IMG_8937.jpg14:16
原小屋平。
かつて山小屋があった場所だけに天幕を張るには好条件の芝生地帯。
ただ虫が多いのには悩まされます。
時間的には、まだ少し早いですが暑いし、しんどいので行動ヤメ。

IMG_8938.jpgロープをつたって崖を降りると、水アリ。
ここの水場は注意が必要で、あやまって転落すると大変な場所にあります。
今回一番の名水が岩の間から勢いよく噴き出しています。
手がかじかむほどに冷たいです。
岩に口を吸い付けガブ飲みするし、美味過ぎる。

IMG_8940.jpg15:22
遅めの昼飯。
昼は米を炊くのが面倒臭いのでフリーズドライの梅わかめご飯。
豚肉の味噌漬けと赤だし。
夏山では生肉を凍らせて新聞紙に包んで持って行くと2日ほどもちます。
少なくとも腹を壊したことがないので、たぶん大丈夫でしょう。
肉の味噌漬けや塩着けは腐食を遅らせるので3〜4日大丈夫ではないでしょうか。
食後は本を読んだり、ラジオを聴いて過ごす。

IMG_8950.jpg22時頃また腹が減ったので、麻婆春雨(辛口)に残り物のにんにくの芽を入れご飯にかける。
めっぽう美味い。
食ったら寝る。

IMG_8955.jpg5:06
起床。
天気が良いです。

IMG_8954.jpgあきれちまうぜ、まるきりタイフーン!
テントに鳥がババをしている最高の目覚め。
シングルウォールテントの為、結露がヒドい、まもなく暑い。

IMG_8958.jpg朝からラーメンを食べる。
山では満腹中枢がブッ壊れます。
山食御用達のマルタイ棒ラーメンに乾燥ホウレン草と乾燥ネギを加える。
野菜は重く、傷むので乾燥食品はありがたい。
今度は高野豆腐を持って来るのもいいな、と思いながら汁をすする。

IMG_8962.jpg足りなかったので、グラノーラに粉末ミルクをかけて食べる。
ようやく満腹になる。

IMG_8965.jpg11:12
すっかり雪が溶けてしまった富士山を見上げ、丹沢に別れを告げる。

IMG_8973.jpg13:05
下山後、"いやしの湯"で汗を流す。
日焼けがヒリヒリしてたのであまりゆっくり浸かれませんでした。

IMG_8972.jpg例に違わず田舎の商店をチェックする。
"玉利屋商店"さん。
アイスクリームを買って食べました。

照りつける太陽、セミの声、古い木の匂いを感じながらベンチに座っていると、夏休みがフラッシュバックしました。
大人になって忘れてしまったと思われていたアノ感覚は、心の原風景としてしっかり存在しております。

IMG_8974.jpg帰りのバス。
同じく山歩きしてたオジサンもお疲れのようです。

みなさん、夏はまだまだこれからです!
頭がちぎれるほど暑さを堪能し、サマーマッドネスを楽しんで下さい!

山!山!山!
ただただ山へ行きます!!!!!!!!!!!!!
オワリ。

次回は"八ヶ岳"です。


本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。


第五十七話 「丹沢主脈縦走〜前編〜」

10/07/29

IMG_8936.jpgこんにちは、淡海です。
梅雨も明け、夏真っ盛り。
山は歩行者天国、登山狂時代の幕開けです。
丹沢主脈縦走路を闊歩して参りました。

渋沢駅でバスに乗り、大倉から北上して行く縦走コースを取りました。
山へ登り、同じ道を下って戻って来ることをピストンといい、山々を越えて直進し、別の場所へゴール地点を設けることを縦走と申します。
小生、夜のチョメチョメはゴー・ピストン・ゴーでございますが!
山はもっぱら縦走であります。

IMG_8711.jpg10:24
丹沢大山国定公園保安林からスタート。
丹沢主脈縦走路はガチガチの行程で組めば1泊2日でも可能ですが、そのようなことはしんどいので2泊3日で歩くことにしました。
気温は34℃、汗が滴り落ちます。

IMG_8708.jpg牛を横目に歩く。
ハエが多いです。

IMG_8712.jpg丹沢といえばヤマビル、というぐらいヒルが有名な山です。
東丹沢はヤマビル大量生息地なので、今回はパスしました。
ヤマビルは木の上や地面で動物が通るのを待ち続け、体温を感知すると吸い付きに来るという世にも恐ろしいハイテクセンサー付きモンスターです。
靴が地面に着いた瞬間だけでも、飛び移って足首に向かいます。
木で待ち構える者は、首筋に吸い付いてきます。
私も何度かやられたことがありますが、痛みはさほど感じません。
ただ、大量の出血を伴うのでビックリします。
吸い付いているヒルをあわてて引き抜くと跡が残るので、火であぶるか塩で溶かすしか方法はありません。
登山者の多くは塩の入った袋を持っていました。
標高400mぐらいまで生息しているみたいです。
登山用品店では"ヤマビルバスター"なるヒル撃退薬が売っているので、気温の高い季節は役に立つと思われます。
しかし、私はヤマビル上等です!
短パンで挑みました。
何でって暑いもん。

IMG_8718.jpg11:40
丹沢の門をくぐる。

IMG_8720.jpg大倉高原山の家に到着。
丹沢は1時間おきぐらいに山荘があります。
これほど密に山小屋が点在する場所は他に富士山ぐらいでしょうか。
初縦走するには保険を打てるので最適な山と思われます。

IMG_8725.jpg水場があったので、少し補給。
運営費として20円を缶に入れます。
2kmほど先から水を引いているそうですが、非常にぬるくて美味しい水ではありませんでした。
ただ、丹沢は水場が非常に少なく貴重なのでありがたく頂きました。
私のシェラカップもいよいよ汚過ぎます。

IMG_8726.jpg山荘から町並みを望む。
奥に海が見えます。

IMG_8724.jpg今日もあります、タータンチェックの貴公子"Walkers"。
鼻を抜けるバターの香りと甘味の中にあるかすかな塩味。
酷暑の中、カパカパ感がハンパじゃないので水で流し込みます。

IMG_8729.jpg引き続き歩くと、

IMG_8732.jpg12:33
見晴茶屋。

IMG_8733.jpg引き続き歩くと、

IMG_8739.jpg13:21
駒止茶屋。

IMG_8743.jpg引き続き歩くと、

IMG_8746.jpg13:59
堀山の家。
ここでは、オッサンが服の中にヒルが入ったと大騒ぎをし、嫁はんがしきりに塩をオッサンに投げつけていました。
オッサンが溶けました。

IMG_8748.jpgシャリバテを起こしそうになったので、ブースターを注入。
鼻から湯気が出るほどにエナジー。
シャリバテとは、またの名をハンガーノックと呼び、空腹のまま歩き続けると血糖値が下がり過ぎてエネルギー枯渇状態になることです。
砂糖よりもブドウ糖のほうがエネルギー変換速度に優れるのでオススメ致します。
ショッツ後、すぐにエンジンがかかり、意気揚々と歩き出します。

IMG_8750.jpg14:26
骨。
背骨の形からおそらく鹿のモノと思われます。
アリなどの昆虫による食欲とバクテリアによる分解能力は凄まじい。
肉片ひとつない完食ぶりに圧巻。

IMG_8770.jpg15:46
花立山荘に到着。

IMG_8759.jpg景色もよいですが、

IMG_8764.jpg夏の風物詩がまたたく。
まさかの山中でかき氷を販売しているではありませんか!
ひとつ所望しました。

IMG_8766.jpgチェストォォォォォ!!!!!!!!
グルグルグルガキコキコキコキカキ氷〜!!!!!

ツインカムターボ搭載のオジサンは瞬く間に氷塊をサラサラに砕きます。



IMG_8769.jpgバーン!!!
人里離れた山の中、いいのかな? と思わず躊躇してしまいます。

マンション型トルコ風呂の受付でポラに写った女の子を物色し、少し光りの反射とボヤケでごまかしてるけど、オプションのOKラインは、なかなかモノで迷ってしまう。
ええい! コレ!と指名して低音が完全にカットされたユーロビートの流れる個室へご案内される。
番号札を膝の上に置いて、棚からプレイボーイを取りパラパラめくること15分。
『28番の番号札のお客様、お待たせ致しました』という呼びかけとともに、ずいぶん早いな、と少し心配しながら妙にヤニ臭い古びたエレベーターに向かう。
エレベーターが開くとともに、ブランド物のバッグを小脇に抱えたあの娘が笑顔で手を振っております。
どっしぇ〜!!写真より全然可愛いじゃん! いつもは写真より4割減ほどで覚悟してるのに写真を上回るクリティカルヒット!
そのうえ、あのオプションアリなんでしょう!
たまりましぇ〜ん。
と、同じような感覚です。

IMG_8774.jpg閑話休題。
ここ花立山荘は歩荷物駅伝のゴール地点となっております。
歩荷とは山小屋などに食料を運ぶ人達の総称で、数十キロにもおよぶ重い荷物を担ぎ上げる勇者達のことです。
毎年、この地でそういった筋肉番付が行なわれています。
また、この辺りは水が無いため、かき氷の水も下から担ぎ上げて来てるそうです。
500円と少々お高いですが、苦労して作られたかき氷は美味さも格別です。

高温でヒートアップし過ぎた体をいきなり氷で冷やしたので、ブリザードアイアンクローを喰らい、腹痛に襲われる。
朝からちょっとした固形物しか食べてなかったので、ババを気張りながら貧血を起こしかけました。
少し座って休むと良くなりましたが、とんだロスタイムです。

IMG_8778.jpg16:41
塔ノ岳方面へ登っていくと、雲に覆われてくる。
涼しくて良いのですが。

IMG_8779.jpg林の中に"ブロッケン現象"が起こる。
別名"仏の後光"とも呼ばれますが、太陽光がさしこんで影の側にある雲粒が光りを散乱させ虹の輪を作る現象です。
山中、雲の中を歩いている時、条件が重なるとたまに見られますが、縁起の良いものです。

IMG_8781.jpg17:58
塔ノ岳に到着。
登山者情報によると、この近くの水場は枯れているとのこと。
持ち水はわずかで日暮れも近い。
困る。

後編に続く。

第五十六話 「水」

10/07/01

image1.jpgこんにちは、淡海です。
本日は生命の源、水についてのお話です。

山の水は美味いです。
苦しさの中で与えられる一杯の水は全身に染み渡ります。
ジリジリと日が照る真夏、クーラーでキンキンに冷えた部屋で食べるかき氷よりも、炎天下の外で汗を垂らしながら食べるかき氷のほうが美味いのと同じであります。

暑くなり喉が渇くこれからのシーズン、山中では特に水が重要で食料以上に生命に関わります。

はたして人間は水だけでどれくらい生きることができるのか?
水だけで長く生き伸びた事例はたくさんあり、平均すると1ヶ月ほど生きられるそうです。
これは静止している状態の話なので、疲労や気温の変化が激しい山中ではグンと縮まります。
冒険野郎マクガイバーでない限り、そこまでハードボイルドな状況に陥ることはありませんが、山に潜り込む時には取水ポイントは必ずチェックしておかなければなりません。

現在の山岳地図の多くは水のポイントが記されており、特に困ることはないと思われますが、自然が相手のため必ずそこに水があるとは限りません。
以前、どうしても水場がなくて困った時、ほんのりと湿っている土のエリアを見つけました。
その湿った土の辺りから真っ直ぐ100mほど下った岩の間から清流が染み出ており、大いに助かった憶えがあります。
たまたま運がよかっただけですが、常に保険として水を持っておくことは必要であります。

私は最低でも1リットルを切らないように気をつけています。
これはあくまでも飲み水であり、野宿場に着いて夕飯をこしらえ、朝飯をこしらえ、一杯のコーヒーでも楽しみたいと考えれば日が沈む段階で2リットル以上は持っていたいです。
2日ほど補給場所が望めない縦走路などでは5リットルほど持つこともあります。

自分が一日に使用する水の分量を知っておくのは大切でございます。
登山における取水量は計算式でおよその分量を算出できます。

脱水量(グラム)=5グラム×体重(キログラム)×時間

60キロの人が8時間の行動をすると、2.4リットル必要となりますが、あくまでも目安で個人的には2リットルもあれば大丈夫かなと思います。
長時間の有酸素運動になるので、間違っても500ミリのペットボトル1本で山へ出かける愚行はなさらないようにお願いします。

今日は、さらに真面目に続けたい気分です。
衛生面についてですが、私は幸いにも鈍感で、下品な胃袋を持っています。
山の水は常に直飲み、腹を壊したことは一度もございません。
ただ、上流に人の生活があったり、畑や田んぼの下流などは飲まないほうがよいと思います。
あとは動かない水は口にしないことにしております。

それでは、水に関する道具です。

【Platypus】
hoser_l.jpgバックパッキングには、もはや標準装備となったPlatypusのハドレーションシステムです。
ザックからホース部分だけを出し、チュウチュウします。
空の時はクルクル丸めておけます。
水を飲む時にいちいち重いザックを下ろさなくても歩きながら飲めるアイテムで、ぜひ持っておきたいです。
水分補給は喉が渇いてから飲むのは遅いと言われています。
なので、こまめにチュウチュウしたいところです。
容量が許すのであれば、たまにガブ飲みするのも爽快です。
別売りで1000円ほどの保温ケースがあるのですが、これはぜひ装備して下さい。
朝から夕方ぐらいまでしっかりと冷たい水が飲めます。
テント内では水まくらになったり、ヘッドランプをくっ付けると常備灯にもなり得るので便利です。
冬場はチューブが凍って吸えないので水筒に変えてます。


【MSR】 MINI WORKS EX
j02.jpg携帯型浄水器です。
ちょうど汲み上げ式の井戸をサイバーにした形です。
ハンドルでパスパスとポンピングして清水を作ります。
バクテリア、化学薬品、毒素などを濾過してくれます。
北海道の山へ入る時はキタキツネの糞から生成されるエキノコックスという菌が混入している恐れがあるので持ち歩くといいかも知れません。
池の水や水たまりでも飲料可にしてくれるので、世紀末覇者が救世主になる世の中になっても飲み水の心配はないと思われます。
450gあり、ややかさ張るので持ち歩く荷物や重量、胃袋の強度や水の補給場などを天秤にかけ、その有能なブレインで判断して下さい。

本日は真面目な話に終始してしまいましたが、こんな日もございます。
それだけ水は大事であります。
ハイシーズンになるこれからの季節、しっかり水を飲んで安全な山歩きを!

本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。

第五十五話 「両神山」

10/06/16

IMG_8555.jpg こんにちは、淡海です。
奥秩父は両神山へ行って参りました。
1914年まで女人禁制だった修験道であり、岩質は鉄より硬い硬度7とされています。
硬さは雄の象徴。
まさに"漢"の山でござます。
八丁峠からの登山道は鎖場が多く、滑落事故が埼玉県最多のコースでバックパッキング向けではございません。
今回は日向大谷からのコースにしました。

IMG_8433.jpg13:01
一礼し、俗界とを区画する鳥居をくぐって山道へ入る。

IMG_8434.jpg幾度となく沢を渡り歩くコースで清涼感いっぱいです。

IMG_8444.jpg14:11
小休止。
おにぎりをひとつ食べる。
序盤はさほどの登りもなく快適に歩けます。

IMG_8446.jpgほどよい湿地帯になっており、苔の具合がよくパラレルワールドへ誘ってくれます。

IMG_8449.jpg14:26
見事なケルンを確認。
ケルンとは天然では生じ得ない人工的な石の積み重ねを作ることで、道標を示すものでございます。
風邪のためか咳が止まらずまたもや小休止をとる。

IMG_8460.jpg15:17
弘法大師(=空海)が掘り当てた井戸に到達。

IMG_8461.jpg勢いよく流れでる聖水を口に含むと......
いやはや! 類い稀なる美味さです。
甘露とはよく申しますが、まさしく甘味が舌の上を転がります。
一概にはいえませんが、私の飲める水の判断材料は、岩に苔が生えていること、カエルなどが住んでいれば間違いなく飲料可です。
山深く入っても造林地帯周辺の水はマユツバであります。

IMG_8462.jpg15:46
清滝山荘に到着。

IMG_8464.jpgかつては有人小屋でしたが、現在は無人。
立派な小屋です。
ワンゲル部が20人ほど居て小屋周辺のテント場は満員。
天場を求めて周辺をパトロールすることに。

IMG_8467.jpg16:13
立ち入り禁止のロープをくぐって、廃道を少し進むとシークレット天場を発見しました。
静かで良い所。

IMG_8471.jpg天幕張る。

IMG_8474.jpgコーヒーを飲む。
咳が出る。

IMG_8466.jpg冷えてきたので、小屋へ戻り薪を少し拝借しました。

IMG_8485.jpg19:02
夜。
焚き火で焼いたウインナーを4本食べる。
ウインナーは最初、遠火で中までじっくり熱を通し、湯気が出てきたら火の中に思いっきり突っ込んで、皮がバスッ! っと破れた瞬間にかぶりつくのが一番美味いです。

IMG_8489.jpgその後、テントの前室で米を炊く。
麻婆カレーに桃屋の穂先メンマ"やわらぎ"を乗せ、胃袋へかき込む。
そして寝る。
ウトウトし始めた頃に、何やら香ばしい匂いが漂ってきたので起きて見ると、蛾がロウソクの火に突進して燃え尽きておりました。
虫の多い夜。

IMG_8501.jpg5:40
起床。
どうやら雲の中に入り込んだ様子です。
風邪が治っている!
何度か風邪の時に天泊したことがありますが、高確率で治ります。
歩行による発汗、寝袋による全身温暖化、大地の力、あらゆる要素が回復へと導きます。
かなり荒療治ではございますが。

IMG_8495.jpgビスケットを2枚食べ、紅茶を飲む。

IMG_8496.jpg虫も一緒に飲む!

IMG_8498.jpg少し本を読む。

IMG_8513.jpg6:41
好天の兆し。
歩き始めます。

IMG_8512.jpg鎖場の急登が続く。

IMG_8538.jpgまだ続く。

IMG_8515.jpg7:31
両神神社に到着。

IMG_8520.jpgIMG_8522.jpg二匹の犬が、と思いきや実は(山犬=狼)だそうです。
可愛い顔をしています。

IMG_8524.JPG最後に踏ん張ると......

IMG_8532.jpg8:32
見事な雲海!
視界が頭を突抜けます。

IMG_8549.jpg山が呼吸をし、一日が始まります。

IMG_8543.jpg唐松尾山と水晶山の間に富士山。
爽快でありました。

IMG_8563.jpg下ると、10mはあろうかと思われる岩壁のテッペンから水が湧き出ていました。

IMG_8568.jpgまさに今、生まれたての水。
暑さで喉がカラカラだったので、岩に口を擦り付けて飲む。
キンと冷たく美味しい水でしたが、昨日飲んだ弘法の水の甘美味さには勝てませんでした。

IMG_8576.jpg10:04
ラーメンを食べる。
昨日、ウインナーを2本残してたので餅と一緒に入れる。
桃屋の穂先メンマ"やわらぎ"を乗せる。
食後、少しストレッチしてまた歩いて下る。

IMG_8581.jpg夏は水を浴びながら登るのも良さそうです。

IMG_8622.jpg12:20
下りきる。
登山口にある両神山荘。
しばらく休憩していると、家の奥から聞き覚えのあるフレーズが......

IMG_8629.jpg出ました!
旅は道連れ世は情け、歩いて行きますどこまでも!
山本譲二! "みちのくひとり旅"!
昼の12時に熱唱です。

そして、この崇高な山の山荘を守る番犬は、

IMG_8618.jpgポンちゃんと、

IMG_8604.jpgポチ。
2匹の狼は精悍な姿でなんとも勇ましいです!

IMG_8631.jpg13:09
山荘から2kmほど下ると店が。
やはり田舎の商店はチェックしておきます。
"まさきや商店"さん。

IMG_8637.jpg『御免下さい』
古い木とホコリ、洗剤に混じるお菓子の匂い。
風情がございます。
アイスクリームを買いました。

その横に目をやると、

IMG_8656.jpgモモタロウなる犬が。

何と! このモモタロウとポチは夫婦でその間の子供がポンちゃん。
訳あってただいま別居中とのことです。
なるほど、犬の社会も複雑でございますな。
遠くを見つめ、どこかしら寂しさを漂わせるモモタロウの表情が印象的でした。


本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。

第五十四話 「大塚山」

10/05/28

IMG_8306.jpg こんにちは、淡海です。
若草色のオーバードライブ野宿!

今回は大塚山へさぶらいました。
大塚山は、ほとんど無名の山ですが、霊峰御岳山の西隣と言えばだいたいの位置は把握できますでしょうか。

山で野宿をする場合、有名な山のひとつ隣へ登るのがコツでございます。
有名な山は、やはりそれだけ魅力がある素晴らしい山と言えますが、人も集中します。
その周辺の山々は比較的、登山者も少なく野宿には好条件です。

IMG_8301.jpg12:11
5時間寝坊をしました。
御嶽駅を降り、坂本商店で食材を購入。
田舎の食料品店は、なかなか風情がよいのでよく立ち入ります。
現代はこんなヘンピな! という場所にまでコンビニエンスストアがあったりしますが、あえて個人経営のお店を選ぶとよいです。

IMG_8302.jpgすべて均等化されたコンビニでは味わえない、その地独特の空気が青果や精肉の香りとともに漂っています。
そこにお金を落とすことは、少なからず過疎地を活性させるのではないでしょうか。

IMG_8305.jpg12:42
水を補給し、歩を進める。
やや曇り空。

IMG_8309.jpg13:01
登山口。
一昨日、雨だった為か土の締まりの具合が良いです。
鳥の声、ザックの軋む音、鋭い杉の匂いにアッパーです。

IMG_8324.jpg13:52
いつものごとく、"第二の風"が体を押し上げるまで荷が重く、息が苦しいです。
歩行開始1時間ほどで快足に変形ス。

IMG_8316.jpg14:52
小休止をとる。
飲料水の運搬は、新緑に合わせ【成元保水衛生分団長】に依託しました。
よく登山で「水のガブ飲みは禁物」とありますが、私はガブ飲み万歳です。
喉が渇いたら好きなだけ飲んだら良いです。
5月ですが、虫の襲来が激しいです。

IMG_8331.jpg本日の行動食は英国からやって来たタータンチェックの貴公子、Walkers SHORTBREADにしました。
"歩く"ための食べ物です。

IMG_8334.jpg小麦粉、バター、砂糖、水のみで作られています。
口に入れた途端、バターの超強烈な香りが鼻を突き上げ、素朴なウマ味がホロホロと舌の上で崩れていきます。
これは絶対にオススメさせて頂きます。
カロリーメイトより脳にクる感じで、肉体疲労時の栄養補給にはリポビタンDの2.6倍の効力があると認識しました。
ワケの分からない栄養素を体に取り込むより、ストレートに砂糖を摂取するほうが動力源となります。
ただ、1袋2本入りで130円もするので乱発できないのが難点です。

IMG_8313.jpg14:59
そんな感動を味わっている横にはキノコが生えていました。
シメジ科のような感じですが、よく分かりませんでした。
キノコ図鑑買います。

IMG_8336.jpg15:22
萌ゆる緑が期末テストを終えた高校2年女子の裏モモのようで、これからの輝きを期待させます。

IMG_8346.jpg16:45
大塚山、頂く。
特に眺望が素晴らしいというわけではありませんが、静かな良い山です。

IMG_8342.jpg17:11
たらこスパゲティと辛味ネギスープとチーズを食べる。

IMG_8337.jpg翌日は朝から降水確率が90%だったので、少し下った休憩所にテントを張ることにしました。
雨のテント撤収ほど面倒臭いことはないので。

IMG_8349.jpg隅っこを拝借して2辺を壁にしました。
遠慮もありますが、動物は防衛本能を持っているため、2面を壁で囲うと安心感が高まります。
ファミレスなどで無意識に角の席を取って落ち着くのは、野性が残っている証拠でしょう、と思いたいです。

夕方になり、少し薪を拾い集めました。
登山者も来ないのでラジオ聴いてちょっと寝る。

IMG_8360.jpg22:12
焚き火する。
木を削ってクシを作り、ソーセージを焼いて食べました。
ススの風味が相まって、安ソーセージでも美味しいです。
少し肌寒い程度なので、火の温かさが心地良いです。

焚き火はセックスに似ております。
木をくべる時、焦り過ぎても、のんびりし過ぎても、燃え上がりません。
燃え方をじっくりと読みながら、絶妙のタイミングで良いあんばいの長さと材質の木を優しく突き入れ、消えかかると時に激しくかき混ぜ息を吹く。
ああ、最高だマイ・シャリーン......
アクメに達する炎は美しく、IKENAI!インビテーションであります。

IMG_8371.jpg辛味ネギスープにご飯をブチ込んで、雑炊を作る。
猫でも、もう少し見た目がマシなものを食べていると存じます。
本を読んで、ウトウトしながら最高にトロける深い眠りへ......

IMG_8381.jpg6:12
朝。雨。

IMG_8375.jpgクランベリーパン、ソーセージ、チーズ、ポテトサラダ、コーヒーの朝食。
山ではなぜかザックの中でカチカチにコンプレッションされたパンが美味しく感じます。

IMG_8377.jpg足りなかったのでモチ入りラーメンを食べました。
インスタントラーメンは山中でいろいろ試してきましたが、サッポロ一番が具合良いです。
モチのスライスは無印良品の物がサイズ、分量的に分かっています。
ソーセージいっぱい持ってきてます。

食べ過ぎたので、また歩くのが超面倒臭い感じです。
食後は歯ブラシでドゥガン。

雨具を着てザックにレインカバーを被せる。
普段はウットウしい雨なのに、山でウキウキするのは、なぜでしょうか。
バチバチと雨に打たれつつも、レインウェアによって体が濡れない感覚はたまりません。
自然の攻撃に対して人類の英知が勝った快感。
でも、5年程使い込んだ雨具は所々防水機能を失っています。

IMG_8396.jpg9:11
大塚山から隣の山へ移動。
ほどなく御嶽神社に到着。
ひとつ隣の山で泊まると、普段込み合う所へも早い時間に着けます。

IMG_8397.jpg参拝させていただきました。

IMG_8390.jpg山のド真ん中にお土産屋が軒を連ねる。

IMG_8400.jpgノスタルジーな建物でいっぱいでした。

IMG_8402.jpg12:40
帰りはケーブルカー"青空号"。

IMG_8404.jpgケーブルカーは楽しいです。

IMG_8407.jpgケーブル駅には、mont-bellのコーナーがあるので、ナニを忘れても大丈夫でしょうか。

最近は躍起になって道具の情報を調べることもすっかりなくなってしまいました。
便利な道具は日進月歩で、尽きることがなくハイパー化が進んでおります。
そんな流れに食らい付く頭脳アウトドアは、自分に合わないと感じます。
どんなにスペシャルなウェアや道具を手にしても、使う人間が猿だと意味がありません。
今持っている物を粉になるまで使い込むことが格好良いことであり、使い始めた以上、最後まで面倒を見て葬り去るのが道具に対する愛でございます。
貧乏人のヒガミとも取れますが、貧乏なりに知恵と心で山を歩くことにします。
明日になったらそんなこと思ってないかも知れないけど。ペロッ。

本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。

第五十三話 「山食考〜燕麦〜」

10/05/02

image-6.jpgこんにちは、淡海です。
本日は山食について考えます。

山食において、1〜2泊程度なら生米を持参して炊きたてを食べるのがよろしゅうございますが、長期になると重さと燃料、面倒臭さでなかなか苦労します。
山道具店などではフリーズドライされたアルファ米も売られていますが、何か味気なさが残ります。

そこで私はスーパーマーケットでも市販されているオートミール(燕麦)に目をつけました。

IMG_8253.jpg米国のバックパッキングフードとしてはポピュラーですが、日本ではマイナーな存在であります。
オートミールは籾殻を取り除いた燕麦を蒸してからつぶして乾燥させた物です。
白米と比べて食物繊維は10倍、カルシウムが20倍という数値で長期山行に不足しがちな栄養分をスマートに摂取できるシロモノだと知りました。
これを取り入れない手はない、山岳食に革命をもたらすミラクル炭水化物です。

とはいうものの、私はオートミールを一度も食したことがないので、購入してみました。
実験開始でございま〜す!

IMG_8259.jpg本日、用意したる火器将軍はTrangiaのアルコールバーナー。
半世紀以上も形を変えずに製造しているスウェーデンの燃焼具です。
形を変えないということは、完成している道具だということです。
タンクに2/3の分量で25分間燃焼します。
チタンのゴトクを使い、シェラカップで作ってみます。

IMG_8276.jpg注入。
薬局で売ってるアルコール以外に、ウォッカなど度数の高いお酒でも点火可能です。

IMG_8277.jpgX!
ガソリンやガスのバーナーは轟音とともに火が燃え上がりますが、アルコールは無音。
静かなること林のゴトク。
その炎のゆらめきは、女性的であり、2人乗りした自転車でブレーキを握るごとに後ろに乗せた女子高生の乳房が背中に当たるフィールライク。
嗚呼‥‥ムクムクムク、ムッキーンッ、万感胸に迫ります。

IMG_8274.jpgサラサラした質感で米とは比較にならないほどの軽さです。

IMG_8289.jpg水を入れ、わずか2分ほどで沸騰。
マズそうです。

IMG_8291.jpg完成。
まずは、ハチミツをかけてみました。

意外とモッチリした食感。
ハチミツのハニーさと相まってプリンに似た味です。
なかなか美味いです。
ここで使う"美味い"は、あくまで平地での"美味い"です。
山中では自然の中で食すことに加え、限られた制約の中で食べるので"美味さ"は平地に比べて4.3倍になると認識しております。
よって、山中で食べると"かなり美味い"と言えます。

IMG_8292.jpgたらこふりかけで食べる。

驚いたことに和風へと変貌しました。
十分美味いです。
燕麦からすれば、はるばるアメリカからやって来て、こんな物をかけられるとは思ってなかったでしょう。
堪忍下さい。

IMG_8294.jpg昆布をのせる。

私はさっきから家で何をやっているのでしょうか。
お母さんには見られたくない姿であります。
昆布もなかなかイケます。

IMG_8295.jpg味噌汁で少し炊き込んでみる。

これは美味い!
ちょうど底におこげが出来ており、口に放りこむと舌に程よいアタック感。
舌上を転がりながら短いディケイタイムを経て、スレッショルドしつつ鼻へと伸びるサスティン。
やがて喉の奥へリリースされる味噌の風味が味覚の粒を揃えます。
すいとんの様な郷愁を誘う味。
言い過ぎですが、麦を使った伝統料理と言って出されても頷きます。

【総括】

山中で米を炊くと、水に浸して10分、炊きで10分、蒸らしで10分と、計30分かかってしまいますが、オートミールは3分もあればすぐに出来上がります。
歩き疲れたあとの作業を考えると、この差は大きいです。
特に縦走の場合はグルメにこだわる手間と時間もなかなかございませんので、オートミールの活躍が期待されます。

確かにご飯と比べると味の面では落ちますが、モッチリした感触はそれなりに胃にたまるものと思われます。
ハチミツや砂糖を入れてレーズンなどをまぶすと洋風になり、カツオダシなどで和風ともなります。
無論、中華にもなり得るでしょう。
食物繊維タップリでウンコちゃんもいっぱい出るし! ヤッタ−!
今年はぜひオートミールをザックの食料庫に納品しようと思います。

山食考は科学者と同じです。
仮説、実験を経て答えが導き出されます。

本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。

第五十二話 「本物」

10/04/15

こんにちは、淡海です。
本日はバックパッキング書籍の代表的な物をご紹介します。

登山に関する書籍は数あれど、バックパッキング本はあまり多くありません。
広大な土地を果てしなく歩き続けるバックパッキングは、険しい山々で形成された日本の地に合わず、米国から流入するもイマイチ盛り上がりに欠けております。

それに加えて自然の中を歩く思想にも日本と欧米では多少なりとも差が感じられます。
我が国では山に神仏を見出し、崇拝するあまりどこか閉鎖的で修行的な山歩きの側面が強く残ります。
精神論で登頂に身をぶつける伝統的なマッスル登山部やガンコな山屋は良い例でしょう。

○ ○を100回踏破した。△△を厳冬期に単独で縦走した。
など、日本では結果やステータスに重きをおいた山歩きの風潮はまだまだ存在します。

一方、バックパッキングは自然への想いと開放感、変形する自分です。
山で飯食って、寝る。
だいたいの目的地は決めても、気分によって全然違うところに行ったり。
極端な話、一日500mだけの歩行でも構いません。
体に染み付いた普段の時計をブッ壊し、必要最低限の物以外から遠く離れることに意味があると思います。
そこに可笑しみを求めます。

バックパッキング本は70〜80年代前半あたりに良い作品が多いです。
ちょうどバックパッキング文化が日本に輸入された頃です。
どの本も楽しさに満ちており、変態的な表現で読む人をズブズブに引きずり込む禁断の書といえるでしょう。

本を思いっきり壁に叩きつけて、白目でザックに荷物を放り込み、アゴを突き出して歯グキを震わせながら、小走りで必死に山へ駆け出すこと必至でございます。


【遊歩大全】(1978) Colin Fletcher:著、芦沢一洋:訳IMG_7980.jpgゴッド・オブ・バックパッカー、コリンフレッチャーの"The New Complete Walker"を芦沢一洋氏が和訳したもの。
バックパッキングバイブルとして一番クレイジーな本です。
なぜ歩くのか? という考え方から始まり、野外道具に関する事柄を670ページにわたって延々と記されています。
表現がユーモアに富んでおり、フェティッシュな語り口でクイクイ読めます。
残念なことに、現在では法外な値段で取引されております。


【バックパッキング入門】(1976) 芦沢一洋:著IMG_7972.jpgこちらは以前紹介させて頂きました芦沢氏のバックパッキング本です。
"遊歩大全"よりもっと道具にフォーカスした内容で、最初に読むには少々マニアック過ぎるかも知れません。
でも写真が多いので見てるだけでも楽しいです。
扱う道具に時代を感じますが、その向き合い方や本質的な部分は今も同じです。


【バックパッキング】(1976) 栗飯原一成:著IMG_7974.jpgマジメそうな表紙ですが、カウンターを喰らいます。
バックパッキングの哲学をメインに構成されており、なぜか宇宙とドラッグの話が大きく盛り込まれています。
これだけを読んで山に入ると、とんでもないコトになるでしょう。
しかし、その偏り具合には好感が持てます。


【これからのバックパッキング】(1980) ジョン・ハート:著、細野平八郎:訳IMG_7967.jpgどのようにすれば自然へのインパクトを最小限に抑えることができるか? を徹底して追求した神経質全開な内容。
テントの色は派手なモノを使うなとか、山は歩くだけでダメージを与えているとか、かなり厳しいことを言われるスイマセンブックです。
30年前の書籍にも関わらず、今の自然の現状を的確に予知しているのには驚かされます。


【バックパッキング教書】(1982) S・アンダーソン:著、田淵義雄:訳IMG_7970.jpg最初に読むにはこの本をオススメします。
前半はシェリダン・アンドリアス・ムルホランド・アンダーソンの漫画で、後半は田淵義雄氏のアブノーマルな道具遍歴が綴られています。
今回ご紹介した中で、比較的入手しやすい本でございます。
塩水に足を浸して皮膚を鍛える方法などが記されております。

みんなもいっぱいご飯食べて、いっぱい本を読もう!

本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。

第五十一話 「野宿塾〜白丸〜」

10/04/02

IMG_8032.jpg こんにちは、淡海です。
花粉によるノーズ・アタック・ダイナマイトの時期も過ぎ去り、ますます快調な今日このごろでございます。
今回は野宿塾です。

折しもこの日は強風吹き荒れる、季節の狭間。
前日まで強風警報が出ており、予断を許さない状況でした。
しかし、ここで山を諦めては男がスタる。
風に立ち向かい、自然の脅威と戦う姿こそ真の山人......


では、ない!
何でって木とか石とか風でバーン! 飛んできて、膝とかにダーン! って当たったらグーッ! 痛い!ってなるもん!

なるもん!!

急遽、登山はやめて、里にて野宿を遂行しました。
今回は白丸ダム周辺が野宿のベストフィールドである、との情報を得たので青梅線で奥多摩方面へ。

しかし、強風による倒木で電車がストップしており、途中の御岳駅止まり。
そこからバスに乗ろうとするも、道路に電柱が倒れて横たわっているとのことで通れず。
完全に交通機関が分断されました。
1〜2時間ほどで電車の運行が復旧するようだったので、御岳駅で時間をつぶす。
時折、ブンッと唸る突風が吹く。
ラジオによれば、強風は夕方までに止むらしかったので、とりあえず野宿はできそうで安心する。

IMG_7993.jpg14:28
鳩の巣駅で下車。
水道で水を4リットル確保。
駅前にて、ゆでたまごを50円で購入。

IMG_7995.jpg美味い。
ラーメンやどんぶりなど、半熟たまごがもてはやされてますが、私は絶対的にカチカチのハードボイルド物を好みます。
黄身が喉にカハッと詰まるぐらいのカパカパ感こそが、ゆでたまごの神髄であります。

IMG_7996.jpg14:46
白丸ダムに向けて歩く。
道路は奥多摩名物大渋滞。

IMG_8143.jpg15:02
10分ほどで白丸ダムに到着、駅からスグです。

IMG_8149.jpg大放水。

IMG_8036.jpgダムを渡るとその先は、大多摩ウォーキング・トレイルになっています。

IMG_8135.jpgアップダウンのない道が白丸湖に沿って続く。

IMG_8031.jpg16:42
水がありましたけどあまり美味くない。

IMG_8043.jpgトンネルを越えると......

IMG_8044.jpg17:02
里山の風景。
これはイカンなと思い、引き返して湖畔にテントを張る。

IMG_8083.jpg19:38
ハンバーグとポテト、コーン、山菜おこわの夕食。

IMG_8075.jpg食後は"ヒマラヤンシェルパティー"を飲む。
寝る前に歯ブラシでハクソー・ジム・ドゥガン。

HacksawJimDuggan.jpg【外国人レスラー名鑑】 Hacksaw Jim Dugan

IMG_8061.jpg今夜の天幕は"ザクレロ"です。
風は完全におさまり、静かな夜。
まだ少し寒いですな。

IMG_8051.jpg21:48
就寝。
深夜2半頃、小腹が空いたので、

IMG_8094.jpgきつねうどんをこしらえる。
食べて、また寝る。

IMG_8102.jpg7:22
起床。
気持ちの良い朝。
風による倒木の除去の為、森林局の人たちが朝から作業をして騒がしい。
野営に関しては何も言われず、「熊は出なかったか?」と訊かれました。
暗黙の了解なのか、一夜の宿りは許されるサイトだと思われます。

IMG_8117.jpg8:29
朝食。
パン、スープ、双生児、チーズ。
C.W.ニコルさんも、うつ伏せになって足で拍手するほどのウィルダネスモーニング。
シングルウォールテントの宿命である結露がヒドかったので、食後に干す。
撤収後にまた歩行を開始しました。

IMG_8151.jpg10:28
帰りは渓流沿いを歩く。

IMG_8153.jpgダムを横目にさらに前進、なかなか楽しい道です。

IMG_8159.jpgおや?


IMG_8163.jpgビジュアル系もピクニックです。

IMG_8127.jpg12:44
昼にもう一回きつねうどん食べる。

IMG_8173.jpg帰りに鳩の巣荘という旅館で、日帰り湯を発見。
奥多摩周辺の温泉は登山客だけでなく、観光客や無限に走り回るツーリングボーイたちであふれかえり、風呂場は芋洗い状態なのが難点です。
しかし、鳩の巣荘は道路に日帰り湯の看板が出てないので、知ってる人は少ないと思われます。

IMG_8172.jpg「御免下さい」
休日にも関わらず、湯治客はゼロ。

IMG_8171.jpg決して大きくない風呂場ですが、ゆっくり浸かることができました。
休憩室に山の写真集がたくさんありました。

IMG_8180.jpg帰りの電車で自称、奥多摩ハイキングマスターという老人に遭う。

IMG_8181.jpg自作のヒノキの切れっ端キーホルダーと爪楊枝、のど飴をくれました。
ヒノキには自分でトラの絵をマジックで描け、と言われました。

IMG_8186.jpg16:21
帰りに海鮮焼きそばを食べて終結。
もう、お腹いっぱいっス!


いよいよ行楽のシーズン到来であります。
この春から天幕野営にトライする方もいらっしゃると思います。
ファースト野宿には白丸ダムをオススメします。
駅から近く、人気のない静かな湖畔で野営できて、帰りにはシークレット温泉まであります。
40分ほど歩けば、コンビニもある保険付き。
酒好きはお気に入りの一本を懐にしのばせて、"一杯やる"ためだけでも十分価値はあります。
その背中に生活一式を託してみてはいかがでございましょうか?
ただ、熊だけは注意して食料や食べたゴミは必ずテントの中に入れて下さい。
全国民が野宿にドンハマりすることを切に願います。


本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。

第五十話 「山岳書店」

10/03/19

y1.jpg こんにちは、淡海です。
度々足を運ぶ山岳書店へ。

ホコリを愛すコレクターは骨董品を漁り、カビを愛すヴァイナルジャンキーはレコードを掘る。
そして、山岳書を愛す者は......

y3.jpg 本を登る!

山岳書探訪は重箱のスミを突くように思われがちですが、実に面白い世界です。
いつでも、どこから読んでも興奮を与えてくれます。

y2.jpg「御免下さい」
本の隙間から、奥に鎮座する店主に話しかけます。
この日は、栗林一路さんの書籍を探しに本をクライムしました。

手はススだらけで、空気は灰色。
にもかかわらず脳は冴えわたり、副腎髄質からアドレナリンがダダ漏れる。
探すことだけに集中する無心の時間が流れます。

「たしか栗林一路さんは、この辺に突き刺した憶えがあるなぁ」
と、ハイタワーの底から1冊抜き取る店主。

ピシュッ!

san18016a.jpg的中。
天高く積まれた一冊一冊は、店主の頭にすべてインプットされているのです。
ちなみに"中年からの山歩き入門"という平凡なタイトルですが、中身は完全にクレイジーです。
80年作。
「内容は良いのに、タイトルがダメなんだよね」と呟いたので、
私は相づちを打ちました。
800円で大収穫。

それにしてもピサの斜塔よりも絶妙なバランスで、よく崩れずに本が立ってるな、と思いながら足元に目をやると、



y4.jpg軸は"のたり松太郎"と"のぞみウィッチィズ"。
納得。

お会計の時は、さすがに本の隙間からやりとりができないので、一度外へ出てから、勝手口で支払う。

yy.jpg勝手口の横には無造作に置かれたJACKWOLFSKINのザック。
山も仕事も分け隔てなく、運搬という機能だけを優先。
色あせたナイロンには山行と勤労の記憶が刻まれております。

y5.jpg終始、柔らかい口調の店主。
山に登る時もこの格好だそうです。

その後、戦前の登山食の書籍を探すも空振りに終わりました。
山岳書は焦って探したらダメだよ、ゆっくり気長に探すのが楽しい。
と教えてくれました。

今やパソコンがあれば指一本で貴重な本でも手に入る時代ですが、売り手との会話の中から光る物を見つけていくのが本当の買物だ! と思ったりもしました。
iPadの出現で電子書籍が盛り上がりを見せておりますが、本はその重み、装丁も含めて本であります。
最後の一字を読み終わって、ページを閉じる時の読後感、達成感はディスプレイから得られないでしょう。
本は不滅です。

本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。
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