INTERVIEW

サイトウ JxJx ジュン 其の一

10/05/31

ZERO MAGZINE今回はロングインタビュー!

そのお相手は...

ハイエンドなブッ飛びサウンドマシーンYOUR SONG IS GOOD、サイトウ"JxJx"ジュン君です!!!

インターネットの世界は広しと言えど、ここまでコアに入り込んだ丸裸なインタビューは存在しないでしょう!

尽きることのないエピソードの宝庫をぜひお楽しみ下さい!

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ZERO MAGAZINE(以下Z):
今日は、YOUR SONG IS GOODの斉藤さんに来てもらってます!

サイトウ"JxJx"ジュン(以下S):
まさか...僕がいいんでしょうか(笑)。

Z:
ちょっと、ハードコア過ぎるから...ポップにしたいんですよ(笑)。

S:
うわわぁ(笑)。

Z:
そろそろポップにしたいんで。

前回のイルリメ君のインタビューの時からの小林さん(カクバリズム)の紹介で。

ちょっと気になってたもので、来てもらいました。

S:
それは光栄です!

Z:
本当のところ、音源を聴いたことがないので、ぶっちゃけた話...あまりBANDの事を分かってないです。

すいません(笑)。

S:
全然、大丈夫です(笑)。

Z:
でも、気になってたので勉強します! 今日から(笑)。

S:
いやいやいや! 待って下さいよ。

恐縮です(笑)。

Z:
とりあえず、YOU TUBEでは見ました!あとは...ウィキペディアも見ました(笑)!

何も知らないとヤバいから、一応調べておこうと思いまして。

ウィキペディアにはかなり詳しく載ってましたね。

FRUITYってバンドをやってたとか、そういうのを全部見たんですけども。

小林さんからラップをやってたって聞いてて、そこを書いてあるかなって思ったんですけど...。

S:
そこは書いてないんですよね?。

重要なんですけど。

Z:
そこは自分で入れたほうが良いんじゃないですか(笑)?

ラップの話から見たかったんですけど、FRUITYから始まってたんで。

S:
そうですね?。

Z:
そういうのって嫌だったのですか?

S:
いえ、全然嫌じゃなかったんですけどね。

むしろラップやってたのは入れて欲しいところなんですけど。

以前、JET SETのコラムにその頃の話を青春物語みたいな感じで書いたりはしてんですけども。

ウィキペディアに書き込みしてる人はそこまで追っかけてないんでしょうね。

Z:
そこは追っかけて欲しいですよね。

俺の原点はFRUITYじゃないぜ! みたいなね。

じゃあ、音楽は高校生から?

S:
え?っと、小学校6年の時に神戸に引っ越してきたんですよ。

もともと生まれは東京で、当時は千葉に住んでたんですけど、親が典型的なサラリーマンの家で、転勤で神戸に来たんですよ。

Z:
それはキツいですよね(笑)。

S:
そうですね(笑)。

Z:
関西から東京は大丈夫ですけど、東京から関西はキツいでしょ?

S:
かなりビビってましたね。

でもちょうど85年で、とんねるずが超人気あった頃だったんですよね。

夕焼けニャンニャンとか。

その関東弁がポップな感じで受け入れられる時期だったんですよ。

Z:
良かったですね、それは。

1年ずれてたらエラいことですよ(笑)。

S:
そうですね(笑)。

Z:
それはナイスタイミングです!

S:
とんねるず的に受け入れられて、関東弁をキャッチーに感じてくれたみたいで。

その時に出会ったのが、僕はヨッちゃんって呼んでるんですけど、ナオヒロックなんですよね。

そこに"ヨッちゃん軍団"ってのが居て、少数精鋭でしたけど(笑)。

Z:
イケてましたか?

S:
イケてたんですよ(笑)。

Z:
生意気ですもんね(笑)。

S:
関東圏では運動神経の良い奴が人気みたいな図式があったんですよ。

Z:
小学校の時ってだいたいそうですよ。

S:
ヨッちゃんはそんな感じじゃないのに手下を率いてて、何でだろう? って観察してたら、彼は面白かったんですよね。

Z:
なるほど、そっちのほうが重要ですもんね。

東京で面白いから人気があるって図式はないですもんね。

S:
そうなんですよ。

子分を従えるまではいかないですよ(笑)。

ヨッちゃんの歩いた道を歩かないといけない、みたいなルールとかもあって、そこに僕が興味を持ってだんだん仲良くなっていったって感じですね。

それで仲良くなっていくうちにお互い洋楽が好きだって話になったんですよ。

ヨッちゃんはお姉ちゃんが居たので、たぶんその影響で聴いてたんでしょうね。

僕はCMを見たりしたのがきっかけで、デュラン・デュランと聴いてましたね。

Z:
ジョン・テイラー。

S:
そうそう、ベースのジョン・テイラー! 男前ですよね(笑)。

Z:
自分が高校生の時に付き合ってた彼女がジョン・テイラーが大好きで。

S:
(爆笑)!!

Z:
ありえないと思ってましたね。

デヴィッド・ボウイとジョン・テイラーが好きって(笑)。

あなた聴かないの? って。

自分はデュラン・デュラン聴かないですからね(笑)。

だからジョン・テイラーは憶えてるんですよね。

S:
そうなんですか(笑)。

Z:
あとのメンバーは誰か知らないですから。

S:
ジョン・テイラーがいきなり出て来るのはアツいですね(笑)。

Z:
確かに甘いし一番男前でしたよね。

でもその彼女も変わってますよ、普通はボーカルでしょ?

ジョン・テイラー、ベース! って。

意味が分からないですよ。

ロック喫茶へ連れて行かれましたから(笑)。

そこでビデオ観れるからって。

S:
当時は、そういう時代ですよね(笑)。

まあ、そういう感じで歌謡曲のヒットチャートとかもチェックしつつ、来週の全米トップ40の1位は誰だろう? みたいな話をしてましたね。

2人でそんな会話して盛り上がって、どんどん仲良くなっていったんですよ。

Z:
その1位を予想するっていうのがすごいですね。

普通はベスト10でしょ(笑)。

S:
それから中学生になって、ヨッちゃんが、宝島を持って来たんですよ。

Z:
大きくなってからの宝島?

S:
大きくなって、すぐだったと思うんですけども。

Z:
自分の頃はまだ小さかったですよ。

S:
そうですよね。

それで宝島を見たら、今まで読んでたミュージックライフとかに載ってなかった情報だらけじゃないですか。

Z:
ええ。

GAS TUNKとか。

S:
そうですね。

GAS TUNKのジェロニモがチャートで1位になってたりとか、あとSxOxBとかも出てましたよね。

僕ら神戸の下町じゃなくて、市営地下鉄の名谷駅っていう須磨ニュータウンのほうだったんですよ。

中学もかなり弱い中学で。

ビーバップハイスクールとかも流行ってましたけど。

周りの中学校は不良がいっぱい居ましたけど、僕らの中学は全然居なかったんですよね。

Z:
ラッキーじゃないですか。

S:
そうなんですよ。

2人でのびのびと音楽の話をしてましたね。

それで宝島を見てたのがパンク10周年で86年ぐらいだったんですよ。

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Z:
第2期ハードコアの時代ですね。

S:
そうそう、そうです。

Z:
ちょうどラフィンノーズがメジャーに行ったぐらいで、SxOxBやOUTO、SYSTEMATIC DEATHとか。

S:
宝島を開くと字が踊ってましたね(笑)。

そういえば僕らは隅々まで読むタイプでした。

Z:
その時代の人達は、みんな隅々まで読んでましたよね。

S:
そうですよね。

すごいな?と思いながら。

Z:
毛?めちゃ立ってるやん! みたいな(笑)。

S:
そうですね(笑)。

僕の中学校は坊主だったので、パンクスになれるわけでもなく妄想の世界で。

その頃からですね、これはアメ村とか行かなきゃいけないんじゃないか!? みたいな考えが出てきたんですよ。

Z:
その頃のアメ村はヤバかったでしょ?

S:
ヤバかったですね?。

それでキングコングに行ったんですよ。

Z:
VIOLENT GRINDとかへも行ってしまった?

S:
確か神戸のセンタープラザにも一瞬VIOLENT GRINDができたんですよね。

ちょうど宝島からラジカルスケートブックが出てた頃ですね。


Z:
確かその本をまだ持ってますよ。

S:
ええ?!? 良いですね。

Z:
どこにあるか分からないですけど、まだ持ってるはずです。

S:
あれを読んで衝撃受けましたね。ヨッちゃんが買ったヤツを借りて。メチャクチャ読みました。

それでスケートロックなるものがあるらしいってことになって。

ただ、当時はラジカルスケートブック読んでても、バンドが全然分からないんですよね。

Z:
何を買っていいのやら?

S:
ええ。

それまではイギリスにしかパンクはいないと思ってたのに、アメリカにもいる! ってなって衝撃的でした。NYパンク以外で。

7 SECONDS、CIRCLE JERKSとか。

Z:
MINOR THREATとかね。

S:
MINOR THREATなんて読み方分からなくて、ミノア...ミノア...ミノア何て読むのこれ? みたいなことをずっと話してましたね(笑)。

Z:
そんなもんですよ(笑)。

S:
もちろんSxOxBとか日本のバンドもいっぱい出てましたね。

でもなぜかライブに行くって感覚がその頃の僕らにはなかったんですよね。

Z:
当時、行ってたらヤバかったですよ。

ボコボコにされてますよ(笑)。

S:
そうですよね、中学生が(笑)。

Z:
すくすく育ってた中学生がいきなりボコボコですよ。

S:
ヤバいですね。僕らニュータウン育ちで、襲ってくるような敵も全然いなかったんで、結構のんびりやってました。

それで、中学1年の時にRUN D.M.C.が神戸に来たんですよ。

Z:
LIVEに行ったんですね!

S:
そうなんです。

これは観に行ったほうが良いんじゃないか? って話になったんですよ。

それでヨッちゃん達と、たしか2、3人でRUN D.M.C.を観に行ったんですよね。

その時にアディダス履いて上下ジャージでキメて来る大人を見て、音だけじゃなくて全身でイッてるんだなって感じました(笑)。

これはマズい! すぐに取り入れなければ! ってヨッちゃんと話したの憶えてます。

それから高架下やアメ村に積極的に出始めましたね。

Z:
でもRUN D.M.C.で良かったですね。

ハードコアで鋲ジャンとか作ろうと思ったら、当時はかなりお金かかってましたもんね。

鋲が1個で100円ぐらいでしたから。

S:
そうなんですね、鋲が(笑)。

Z:
今は塊で何百円とかですけど、当時は高かったですね。

襟をやろうと思ったら3000円ぐらいかかりますもんね。

全身やると20000円ぐらいかかる勢いでしたよ。

だから10000円ほどで売ってる鋲ベルトを全部バラして付けてたって言ってましたけどね。

S:
その頃、僕らはキース・へリングの変なブートのTシャツとか買ってましたね(笑)。

Z:
良かったですね。

ジャージだったら上下で買っても20000円ぐらいだし。

スーパースターもまだプレミアがついてなかったですしね。

S:
あとは宝島読者なんでLAST ORGYの影響も大きかったですね。

あの感じです。

Z:
藤原ヒロシとか?

S:
はい。

Z:
自分はまったく影響されてないですから。

S:
そうですよね(笑)。


Z:
ファッションは結局買ったのですか?

ジャージは?

S:
ジャージは買えなかったんですよ。

買うまでいけなかったですね。

結局、アメカジとH.Fな感じとパンクがゴチャ混ぜになってました。

Z:
H.F着てるのは高いでしょ?

S:
そうなんですよね。

Z:
小僧がヴィヴィアン・ウエストウッド買おうと思ったら、2年ぐらいお年玉貯めないとダメですもんね。

S:
ホントそうですよ(笑)。

でもその頃はお金貯めてガーゼシャツをなぜか買った憶えがありますね。

でもセディショナリーズまで辿り着けなくて、BOY LONDONっていう。


Z:
でも今やBOY LONDONのほうが価値がありますもんね。

S:
え? そうなんですか?

Z:
物が無いですから。

S:
確かにそうかもしれないですね?。

Z:
当時はBOY LONDONをBLACKで買う、みたいな。

買えない奴は万引きする、みたいな。

S:
(笑)!

僕はたぶんBLACKの通販で買ってました。

Z:
カーゼシャツ?

S:
そうですね。

Z:
何の柄ですか?

S:
ドクロでシンメトリックな柄になってるヤツだったんですけど...

どんなだっけな? ちょっとド忘れしちゃったんですけど、画像があったらコレですって言います。

写真があれば良かったんですけど。

Z:
それは家にないですか?

S:
ちょっと探してみます。

Z:
ガーゼシャツ、今着ましょう!

ライブで(笑)。

S:
今ですか!?

Z:
入らないですよね(笑)。

誰かに作ってもらいましょうよ。

ビンビンに袖を伸ばして、弾けない?! みたいな(笑)。

なるほど?、ガーゼシャツを着てたんですね。

S:
着てましたね。

Z:
着難いですもんね、あの服は。

S:
本当にガーゼで出来てるんだって焦ったのを憶えてますね。

Z:
伸びないですもんね。

ピチピチだし。

ヨッちゃんもガーゼシャツを着てました?

S:
ヨッちゃんはROBOTでセディショナリーズを買ってたと思うんですよね。

Z:
あ、復刻ですね。

S:
そうですね、復刻のヤツで。あと裏返しにプリントしたTシャツも買ってましたね。

僕もあとで追っかけてTシャツとピーターパンシャツとハンカチを買いました。

あと、そこに至る前のデタラメな時代だと、PET SHOP BOYSがBOY LONDONの"BOY"って描かれた帽子被ってたでしょ?

Z:
はいはい(笑)!

今思い出しましたよ。

Tシャツもありましたよね。

S:
ありましたね。

Z:
鷹の絵をひっくり返したみたいなね。

S:
そうです、そうです(笑)。

その"BOY"の帽子を被ってました。

それと当時はちゃんとしたスケートボードの板とかよく分からなかったから、近所のスーパーでスカルの絵と"AWSOME"って文字が書かれた謎のコンプリートモデルみたいなのを買ってましたね。

Z:
それはダメでしょう(笑)。

S:
偽物でオーリーも出来ないようなボッコリした形の(笑)。

Z:
ウィール大きいのでしょ(笑)?

S:
ウィールが変にデカくてカチカチのを(笑)。

それを2人で買いましたね。

9800円ぐらいだったかな。

Z:
それは大金ですね。

S:
親にすごく頼んで買ってもらいました。

雑誌の写真を見てもオーリーのやりかたとか全然分からなかったので、2人でチクタクをずっとやってたっていう(笑)。

Z:
たまにちょっとだけ階段から降りてみたりして?

S:
そうそうそう、恐る恐る(笑)。

カタン...ぐらいのレベルですけど。

Z:
でも一応追いかけてますね。

S:
必死でした。

Z:
追いかけてるけど、グッズは本物じゃない! みたいな(笑)。

S:
いろんな方向に目移りしちゃって、少ない予算をバラけさせた結果です(笑)。

レコードとかを買うようになったのもその頃からですね。

三ノ宮へ行って、ヒップホップの12インチとかを買い始めたんですよ。

当時ラジオ番組のFM大阪でH.Fさんと、S.Iさんがやってた"FM BRAND NEW WAVE"っていう15分番組があったんですよ。

ロックステディやスカ、ヒップホップ、ニューウェイブとかいろいろかかってたんですよね。

それを聴いて、パンクやヒップホップ、全部ひっくるめた感じがとにかくおもしろいなって2人で盛り上がったんですよ。

Z:
とりあえず入れていこう! みたいな。

S:
吸収、吸収です(笑)。

最初はJAMES BROWNとかも全然分からなかったんですけど、これは吸収しなきゃマズいなっていう考えが先行して。

宝島を読みまくっては吸収するとう感じで。

それで中学3年の夏にヨッちゃんが僕に内緒でラップのテープを録ったんですよ。

機材も何も持ってなかったので、たぶんCDを何回も再生してトラック的なもの作ったと思うんですけど。

BOZ SCAGGSの"LOW DOWN"か何かでブレイク作って、それの上にラップをのせた物だって言ってたんですけど。

で、その頃、CLUB KINGで"革命舞踏会"っていうのやってたじゃないですか。高木完さんが確かそれに参加してたんですよ。

Z:
はいはい、ありましたね。

S:
確か日曜日の昼だったので、僕らみたいなガキんちょでも行けたんですよね。

それでそのデモテープを僕に内緒で高木完さんに渡したんですよね。

事後報告で『 斉藤、実は俺テープ渡してん... 』って言われた時に、

ヤバい! 先を越された!! って思ったんですよね。

Z:
(爆笑)!!!

全然、越されてない。

全...然っ! 越されてないですよ(笑)。

でも、中学3年だったらね、ウワ?ッ!! って感じですよね。

S:
そうなんですよね(笑)。

その時ちょうど僕らが盛り上がってるのに乗っかって楽しんでくれてた古川君っていうちょっとユニークな友達が居たんですよ。

フルって呼んでたんですけど、その子にヨッちゃんがテープ作って高木完さんに渡したって話したんですよ。

それはマズいな...って2人で焦って、俺らは俺らで何かやろうぜ! って意気込んだんですよね。

それでERIC Bのレコードを用意して...

Z:
おお!BOZ SCAGGSより本格的じゃないですか!?

S:
でもERIC Bのインストの曲をそのまま使っただけていう(笑)。

Z:
そっちのほうが、それっぽく聞こえますよ。

ちなみに曲名は?

S:
え?っと、確かアルバムに入ってるインストの曲があったんですよ。

Z:
ありましたね、スクラッチがビシバシ入ってるヤツでしょ?

S:
たぶんそうですね。

Z:
メチャクチャ下手なスクラッチ入ってる曲ですよね?

S:
ええ(笑)。

それをステレオで再生して、エアで録音しながら僕らもエアでラップするっていう録音技術で(笑)。

Z:
そのテープ持ってないですか(笑)?

S:
これがね、ずっと探してるんですけど見つからないんですよね。

Z:
かなりレアでしょう。

出しましょう(笑)。

カクバリズムでリリースしましょう!

MC斉藤&フル! 売れますよ、1000枚ぐらい。

S:
売れますか、1000枚(笑)。

Z:
熱狂的なファンは買うでしょう。

S:
そんなこんなで夏休みが終わって二学期の始業式ぐらいの時に、『 ヨッちゃん、実は俺らも始めてん! 』って話しまして。

Z:
挑戦状ですね?。

S:
本心はヨッちゃんと一緒にやりたかったんですよね(笑)。

それで中学生日記みたいな空気になって『 やっぱり一緒にやれへん? 』って感じになって。

Z:
むこうは独りで寂しいですもんね。

2対1ですから。

S:
それから一緒にやるようになったんですよね。

3人組でスタートしました。

じゃあ、やっていこう! ってなって。

Z:
やっていこう(笑)。

中学3年生なのに。

S:
やっていこうってのも可笑しいですけど(笑)。

それで曲を作り始めていきましたね。

RUN D.M.C.のMY ADIDASってあったじゃないですか。

Z:
マディソン・スクエア・ガーデンでRUN D.M.C.がADIDASを掲げて、ADIDASがお金を出したっていう。

S:
そうです、伝説のあの曲を聴いて俺らだったら...って発想が浮かんだんですよ。

それがよくなかったんですけど(笑)。

僕らは体育の授業で支給されてたアシックスのアルファーゲルっていうなんとも泣けるスニーカーがあったんですけど、MY! アルファーゲルだろ! っていういたずらなノリがありましてですね。

Z:
みんなそんな感じですよ(笑)。

S:
あと担任の教師をディスりまくる曲を作ったりとか。

Z:
中3ですもんね、やってしまいますよね。

いろんな事に押さえつけられてますから。

S:
そうですよね。

教師になぜか街で出会うみたいなストーリー物だったんですけど。

Z:
でも中学3年生にしては考えてやってますよね。

S:
今思うとおかしいながらも考えてやってましたね。

Z:
普通は考えないですよ。

チンポとかばっかり言ってますから。

S:
チンポも言ってました(笑)。

それで活動していく中でメンバーがなぜか増え始めたんですよね。

広瀬君って友達も入ってくるんですよ。

Z:
広瀬君?

S:
すぐに居なくなっちゃうんですけど。

それで、4人で集まって歌詞を考えたり、曲を作ったりしてたんですよ。

そしたら、ある日の話なんですけど、古川君ってのがちょっと変わった子でギャグとかもかなりおもしろい感じで。

たまに居ますよね、中学生ぐらいの時って。

Z:
居ます、居ます。

S:
キテレツな感じで何に影響を受けたか分からないけど、どんどん生み出しちゃうような奴で。

その古川君はなぜか分からないけど、奇行癖みたいの凄くてですね、

それで広瀬君に何の理由もなく朝5時に俺の家に来い! とかよくわからない変な命令をいろいろ下してたみたいなんですよね。

Z:
広瀬君は辞めてしまいますよね。

S:
そうなんですよ。

それで、広瀬君が限界に達してたみたいで。

Z:
耐えられないですよね、そんなの(笑)。

大人でも無理ですよ。

S:
朝5時に俺の家に来いシリーズは本当によくやってたみたいで(笑)。

それからしばらくして、事件が起こるんですけど、

広瀬君が放課後、マンションの裏に古川君を突然呼び出したんですよ。

それで、何するかと思ったら、いきなり警棒でパーンッ! って古川君の頭を叩き割っちゃったんですよ。

Z:
...広瀬君もハードコアですね。

S:
僕はそのとき、学校に居残りさせられてて、その現場に居なかったんですけど、頭から噴水みたいに血が飛び出たらしいんですよね。

Z:
ウッワ?! ヤバいですね。

それライブでやったら良かったのに(笑)。

S:
ですよね(笑)。

その2人は、そのまま脱退したっていう。

Z:
2人とも?

S:
2人ともですね。

で、結局、ヨッちゃんと僕で2人きりになっちゃって。

それで卒業式のお楽しみ会に体育館でライブをやったんですよ。

Z:
おお、デビューですね?

S:
デビューしたんですよ。

Z:
お楽しみ会って(笑)。

S:
はい(笑)。

Z:
学園祭じゃないんですね(笑)。

ウケました?

S:
これがなぜだか分からないんですけど、ウケたんですよね。

ウワ?!!!みたいになって。

ターンテーブル1台だけだったんですけども。

Z:
2台買えないですもんね。

S:
お金なかったですからね。

たぶんULTIMATE BREAKS&BEATSか何かをかけて、僕がラップするみたいな図式だったと思います。

Z:
やっぱり、みんなそんな感じですよね。

韻踏合組合のERONEも農業高校へ行ってて、農祭っていうのでライブやったった! って言ってましたね。

ガンガンにウケて同級生だったイナズマ戦隊より盛り上がったって。

俺のほうがウケましたよ! って言ってましたけど、今はイナズマ戦隊のほうが売れてますもんね(笑)。

逆転! みたいな。

S:
(笑)。

そういえば、まだ古川君と広瀬君が居た4人の時に川村君って子が今日は家に親が居ないから遊ぼうぜってことになったことがあったんですよ。

それで、その家でライブをやろうって話になったんですよね。

Z:
お客さんはどうしたのですか?

S:
友達ですね。

クラスメート達です。

Z:
それってアメリカのハードコアみたいですね。

家でやるじゃないですか。

S:
そう言われればそうですよね。

Z:
知らないうちにやってしまってた感じですね、そのノリを(笑)。

S:
本当だ(笑)。

カラオケセットとターンテーブルでマイク繋いでラップやってたんですけど、管理人が来て怒られたんですよね。

お前ら! うるさい!! って言われて終わったんですけど、最近になってその時の写真が出てきたんですよ。

Z:
バッチリじゃないですか!

その写真はぜひ使わせて下さい。

S:
その写真が本当にヒドくて。

中学生の奴らが体育座りしてる前でラップしてるんですけど、時計をよく見たら午前11時40分ぐらいなんですよね(笑)。

Z:
朝じゃないですか(笑)。

中学生はね、朝早いですから。

S:
記憶では夕方ぐらいだと思ってたんですけど、午前中とは思わなかったですね(笑)。

その写真はぜひ。

Z:
客は何人ぐらい居たのですか?

S:
その写真で見ると、7?8人ぐらいですかね。

Z:
アツいですね!

S:
生まれて初めて聴いたラップが俺らだったっていう人達かも知れないですけど(笑)。

Z:
すごいですね、それは(笑)。

S:
テーブル運んでる写真とかありましたけど、着てる服がSTUSSYとかで。

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Z:
もうその頃はSTUSSYなんですね。

S:
通販で買ってましたね。

確か静岡の...

Z:
JACKですよね。

S:
そう、そうですね。

Z:
早いですね、STUSSYっていうのも。

もうガーゼシャツいらんわ! って感じで?

S:
はい(笑)。

Z:
当時はSTUSSYをみんな着てましたもんね。

S:
そんな感じで中学が終わりましたね。

そのラップグループはSCHOOLS OUT PRODUCTIONSっていう名前だったんですけども(笑)。

Z:
マジですか?

それ再結成しましょう!

家族2.jpg

宝島にかじりつき、穴が空くまで読みふけった中学生!

暗中を模索しながら自分の音楽を探す旅が始まります!

お次は高校編、ますます危ない話&笑える話が満載です!!

次回更新日は6月7日月曜日です!
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